8月1日、愛知県・南知多町片名港のおざき丸の夏カワハギ臨時便に乗船。潮裏となって釣果は伸びなかったが、今シーズン初のカワハギを満喫したので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山本嘉弘)
愛知で船カワハギ開幕
8月1日、愛知県・南知多町片名港のおざき丸の夏カワハギ臨時便に乗船した。午前2時20分に乗船場に到着。今シーズン初出船に皆さんかなり早くから期待していたようで、受け付け前から異様な熱気に包まれていた。
そのなかのメンバーには鈴木泰成名人を筆頭に、私の知っているカワハギ釣りメンバー7人の顔ぶれもあって、出船前からカワハギ談議で盛り上がった。
午前3時30分から受け付けが始まり、受付順に乗船した。この日は大ドモ4人並びの満席のようで、私は右舷ミヨシから2番目に釣り座を構えた。
右舷ミヨシには鈴木泰成名人だったので、名人の腕前を真横で見られて楽しみだ。できることならカワハギを掛けるテクニックを参考にして、今後に役立てることができれば最高だと思った。
瀬木寄瀬でスタート
午前4時ごろから南東方面で空が光りだすと、徐々に雨雲が接近して激しい雷雨となったのでキャビンに避難した。
小雨になった午前5時に出船。航程1時間でポイントの瀬木寄瀬に到着した。ポイントはまだ小雨が降っていて、船長から「準備ができた人から始めてください」とのアナウンスがあったが、私は雷雨により中途半端な準備になったので、周囲の人たちより10分遅れてスタートした。
船はトモ流しで、ミヨシは潮裏となってトモの釣り残しの拾い釣りとなりそうだ。潮表のトモ側で釣っている中根さんは、開始早々カワハギをダブルでヒットさせている。大ドモの片山さんも順調に数を伸ばしているらしい。
1匹目は良型24cm
しかしミヨシ側ではまだカワハギはヒットしない。予想通りの展開になりそうだ。
潮下で釣るのは不利な状況なので、広範囲を探ることにした。斜め前方にチョイ投げしてから誘いを掛けて寄せる。時々たたきを入れたり、たるませたり変化させて寄せてくるとハリ掛かりした。しかし外道の引きのようだ。
今度は1mほど底を切ってからたたき下げていく。オモリが着底したらゼロテンションでアタリを待つ。少し待ってからアタリがなければ再び1mほど仕掛けを持ち上げてからたたき下げた。
時々エサのチェックをしながら繰り返していると、本命のアタリが出た。激しくサオをたたく良型のようだ。
慎重にリールを巻くと水面にカワハギが見えた。一気に引き抜いて24cmの良型を手にして一安心した。
沈黙の時間は名人の釣りを観察
その直後に鈴木名人にも良型がヒット。夏カワハギはヒットすると良型が多いようだ。そして鈴木名人に2匹目がヒットすると、私にも2匹目の22cmがヒットして調子がでてきた。
しかし3匹目の22cmがヒットしてからは瀬の動きが悪くなって、しばらくの間沈黙状態となった。
しかし周囲がヒットしていない時に釣るのが鈴木名人のカワハギ釣りのテクニックで、食い気のないカワハギに食い気を出させる誘い方をしてヒットさせている。この時がチャンスだと思って誘い方を見て勉強した。
早掛けイベント
少し食い気の出た後半に入ったところで船長から「今から全員でカワハギの早掛け勝負をします。一番早く掛けた人は手を上げてください。商品をお渡しします。それでは始めてください」とのアナウンスで釣り開始。
開始早々左舷胴の間の人がカワハギを掛けて、鈴木名人が用意したダイワのカワハギバリセットを受け取っていた。2回目は右舷トモの人、3回目は右舷胴の人が早掛けして3回のプチイベントが終了した。
その後、潮の流れが変わってミヨシ側で釣れだしたので、鈴木名人の誘い方をまねしていると、私もヒットするようになって、少しずつ20cm前後のカワハギの数を伸ばしていった。しかし調子が出てきたところで、午後12時に納竿となった。