連日のうだるような暑さに嫌気が差してきたころではないだろうか?それならば長野県東筑摩郡麻績村にある標高1000mの聖湖へ行こう。魚影濃厚で初心者でも期待大だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
聖湖の概況
魚影は濃すぎるほどなので初心者でも簡単にアタリが出せるし、腕に自信がある人なら数釣りの自己記録を狙ってみるのも面白い。桟橋やトイレ完備なので、子どもや女性も気軽に釣行できるので避暑のファミリーフィッシングにも最適だ。
長野県東筑摩郡麻績(おみ)村の標高1000mにある高原湖。長野自動車道・麻績ICから約10分とアクセスも良好だ。周囲はリゾート地化され、この時期はグリーンシーズンとして釣り客だけでなくキャンプや避暑で多くの観光客が訪れる。
梅雨に雨量が多かった影響で7月20日現在、水位は超満水。桟橋からエサボウルでらくに水がくめるほど。釣況は申し分なく、平日ならポイント差なく期待以上にウキが動いてくれるだろう。
なお入場は夜明けから(夜釣り禁止)で、時間になると管理スタッフが巡回して入釣料金を徴収する。その際に弁当を注文できるので、ぜひ利用したい。
ポイント
湖を囲むように5本の桟橋が架けられている。人気なのは日陰になりやすい白樺桟橋、そして駐車場から近い一本松桟橋。
ただしパラソルを差すことを前提にするなら右利きの人は崖~公園下桟橋、左利きなら白樺桟橋(午後の一本松桟橋)が有利。
日中の長い時間、太陽が正面になりやすい一本松は、釣りづらさが否めない。ただし短竿なら、さほど影響はないだろう。
釣況にポイント差はあまりないが、街道桟橋への入釣者は日ごろから少ない。そのためエサ打ちがされず、魚が寄ってくるまでに他の桟橋よりも時間がかかる。しかし、いったん魚が寄ってしまえば、他と遜色ない。
なお土日祝や平日の朝夕は、ブラックバス狙いの人も桟橋にいる。まれに後ろを歩かれることもあるが、おもに岸に向かって投げるのでヘラ釣りに影響はない。もし家族連れでルアーを投げていたら「あそこにバスがいたよ」と教えてあげるくらいの余裕の気持ちで楽しみたい。
釣り方とエサ
魚影が濃くて水深も手頃、さまざまな釣り方で楽しめるので、釣り方別に紹介しよう。
底釣り
晴天時の日中ほど、底釣りが効きやすくて型もそろう。宙が食い渋った時も面白い。大きめのウキを使って一気にオモリを沈めて、ナジミ途中の攻撃を素早くかわす。
ハリはバラサなら3~4号。ハリス長は最大で40cm。エサはダンゴの底釣り芯華単品、またはペレ底をブレンド(粉各1+水1)してもいいだろう。基本のタッチは硬め。トップが戻してからの、小さく鋭く入るアタリに的を絞れば時合いが続きやすい。
トロ巻きセット宙
天候の急変や混雑時の人災などで両ダンゴではアタリを出しづらい、またはダンゴでアタりっきりなのに乗せられない時に試してほしい。竿やタナは両ダンゴのままで、仕掛けだけ変更する。
トロロ(下バリ)を食った時のアタリは、スパッと目が覚めるような消し込みがほとんど。それで乗らない場合はバラケ(上バリ)へのアタリか、トロロがハリに付いていない可能性がある。
対処法は前者はナジミ幅が出ることを前提に、バラケのサイズを小さくする。後者はハリ付けするトロロの量を増やすか、ハリを大きくする。
なお下ハリスが長すぎたり、トロロのハリ付け量が多すぎてカラツンが発生することもある。
両ダンゴの宙
この時期メインの釣り方。タナはカッツケからチョウチンと各自の好みでいいが、直近の釣況では竿10~11尺のチョウチンがもっとも型がそろうようだ。
混雑時(休日)と閑散時(平日)で釣況の差が激しく、閑散時なら何をやってもアタリがもらえるので、むしろ混雑時のほうが釣りやすいと感じるかもしれない。
だが通常は混雑すると、何かしら工夫が必要になる。たとえば竿を若干長くしたり、ハリスを伸ばしたり、ウキを小さくしたりなどの対処が必要になるかもしれない。閑散時のタックル例は以下。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>
聖湖
釣料:¥1500(現場徴収)。配達弁当あり。
問い合わせ:聖高原観光案内センターTEL=0263(67)2133