空前の釣りブームで、バラエティ番組でも沖釣りをしている姿を目にすることが増えた。興味を抱いたものの船宿選びで悩んでいる方も多いはず。そこで今回は失敗しない船宿選びのコツを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
できれば避けたい船宿のタイプ
残念ながら避けたい船宿のタイプというのもいくつかある。中にはビギナーを嫌がる船宿があるのも事実(以下の1や2のケースに多い)。老婆心ながら列記させて頂く。こちらも事前によく情報収集してこのような船宿には気を付けよう。
1.接客に「問題あり」
言葉遣いや操船が乱暴な船長の船宿は避けたい船宿の一つだ。船長に釣り方を聞いても教えてくれないなんて事もある。船宿もサービス業である以上接客には気を付けて頂きたいものだが……。筆者は子供の頃に何度かその様な船宿に乗船してしまい一時期トラウマにもなった(後々分かった事だがベテラン勢からもその船宿の評判は最悪だった)。
操船が乱暴なのは事故の原因にもなり得るのでそのような船宿は絶対に避けるべし。
2.あからさまな常連客優遇
座席は先着順方式を採用していながら、どんなに早く現地についても船の四隅(トモとミヨシ)は常連客のために船宿が確保していて座れない。こんな船宿も要注意だ。
四隅とは一般的に船釣りの席の中でも潮下になりやすくまたオマツリも少なくキャストもしやすいので、比較的大型や数釣りのチャンスに恵まれていると言われている。船宿側の気持ちも分からなくもないがやはりここは平等にすべきところ。そのような船宿は初心者や一見客などに対して何かにつけて冷遇するきらいがあるので気を付けたい。
3.釣果を粉飾
然程釣れていないにもかかわらず、専門誌などに誇張した釣果を報告。筆者も期待して行って「がっかり」だったなんてことはよくあった。落胆しないためにも同じ地区の複数の船宿の釣果をHP等で比べてみて、毎度あまりに突出している場合は疑ってみた方がいいかも知れない。たまたまいいポイントに入ったのか達人級の釣り人が乗船していた可能性も否定できないが、それは稀なこと。
4.すし詰め状態で出船
これも経営上仕方ないことかもしれないが釣り客を船に乗れるだけ乗せこんで、すし詰め状態で出船。青物など走り回る魚だとオマツリ必至。釣りどころではない……。
5.荒天でも無理やり出船
荒天または予報をものともせずに出船。その結果沖に出て殆ど釣りをせずに帰港。天気(予報)が急変したのならば兎も角、ある程度分かっているのならば出船中止は遅くとも前日の夜までに決断していただきたい。
特に予約してあると現地の海の状況まで詳しく分からないのでキャンセルもしにくいので困りもの。しかも、このような悪天候の時はビギナーには釣りづらいし船酔いの可能性もあるので行くべきではないだろう。なにより危険だ。
相性のいい船宿は大きな財産
相性の良い船宿との巡り逢いは釣り人生においてきっと大きな財産となるはず。その一助にしていただければ幸いである。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>