関東地方が梅雨入りしておよそ一週間後、テナガエビの様子を見に東京都葛飾区にある都立水元公園へ夕マヅメ狙いで釣行。体長4~9cm12尾を釣った釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
都立水元公園でテナガエビ釣り
6月24日15時30分すぎ、公園中央入り口に到着。ポイントの水元大橋東側の護岸帯に向かう。天気は晴れで若干風はあるが釣りに支障なさそう。水量は多めで薄濁り。ヘチに1本だけ水面にくいが出ているところがある。周辺にはヒシやスイレンなどの水生植物が茂り、エビの生息環境としては好条件と思われ期待が持てる。
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号竿いっぱいに結ぶ。ハリス0.4号5cm、モロコバリ2.5号をチチワ結びで接続。ウキは8mmの軸付きセル玉をゴム管止めした下に5mmの中通しセル玉を2個付け、ウキ全体がゆっくりと沈む量の板オモリを中通し状に巻く。エサは赤虫1匹の通し刺しでハリ先を出す。
くいの右側は周囲よりくぼんでいて、水深約80cm。ウキが水面下10cmぐらいになるようにウキ下を調整。
小型のメスをキャッチ
16時すぎ、アタリを求めて広範囲に探ると、5分ぐらいで水中ウキがかすかに動く。そのままにしていると、親ウキが水面まで上昇。ここで聞きアワせると手応えを感じたが上げる途中に軽くなってしまう。赤虫が白くなっており、何かいそうな雰囲気だ。
その後も同様のアタリは続くが空振りばかり。そこで置き竿にして様子を見る。5分ぐらい放置したあと、そっと竿を上げるとピチッピチッとしたエビ特有の引き。静かに抜き上げると、尾羽根をパタパタさせながら透明感のある体長5cm(ハサミの部分は含めず)が上がってきた。ハサミが短いのでメスだ。丁寧にハリを外してリリース。
それからはウキの動きで判断するのではなく、3~5分ぐらい放置して聞き上げると掛かっていることが多かった。まだ脱皮したばかりの小型が多いためか、アタリが出にくいようだ。
くい周りでゲスト多発
やがて、ウキがよく動くようになった。しかし、正体はクチボソ。そこで小移動してヘチ際に沈む乱ぐい周りを探ってみる。くいの間、水深80cmにエサを落とすと早くも3投目に動く。しかし、勢いよく斜めに消し込むので本命とは違う。アワせると強い引き込みで17cmマブナが登場。
ウキがナジむ前にひったくるようなアタリで、7cm前後のクチボソが入れ掛かり。エサが底に落ち着くとチチブやヨシノボリも登場するありさま。
よくウキが動くので退屈することはないが、最初のポイントより本命の確率が低そうなので不安になる。元の場所に戻ろうと思っていた矢先、エビらしいアタリが出始める。ウキがピコピコと水中を横に移動し始め、護岸の壁際で静止。