ライトゲームは、夕方から夜という視認が悪い状況でする釣り。どうしてもアクシデントが多くなる。今回はそのようなアクシデントに、どのように対処すればいいか考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ライトゲームのアクシデント
道具面のアクシデントは、ライン関係とハリ関係でよく起こる。
ライン関係では、バックラッシュや、ガイドへのイト絡み、またスプール内部へのイト落ちなどだ。エステルライン運用ではバックラッシュはある程度は避けられないものと思った方がいい。PEラインでもライトラインでイト絡みすると、なかなかつらいものがある。
ハリ関係では、誰もがやってしまうだろう、着衣やカバンなどへのハリ掛かりだ。これも面倒なことになる。ただ、ハリを潰してしまっていいなら、わりと簡単に解決できる。
状況別の対応ということも考えたい。たとえばマヅメなど限られた時間帯にこういうトラブルが起きたときには、バックラッシュは深追いせず切ってしまうこと。ハリはすぐ潰してしまうこと。その他の比較的のんびりした時間ならば、丁寧に対処することもできる。
バックラッシュ
エステルライン運用の宿命であるバックラッシュ。ライン同士が引っ付きやすい性質のため、よく起きる。根本対策として細い号数を使うことで低減できるが、それでも起きる。
エステルラインのバックラッシュが起きる原因はいろいろだが、状態は二種類だ。それは「理屈でなっているバックラッシュ」と、「どうしようもないバックラッシュ」。後者ももちろん細かく紐解けば理屈でイトがもつれているのだろうが、パッと見て解決できないとわかるなら、もう切ってしまうしかない。
前者の「理屈でなっているバックラッシュ」とは、イトがもつれている原因がわかる、あるいはもつれている箇所がわかる、軽症のバックラッシュだ。これは直せることもある。
たとえば、スプールからラインがピョンと出て輪を作っているバックラッシュ。この場合、そのキャスト分のイトは巻き取り、次に重いリグを付けて遠投すると、そのピョンの部分まで出ていって、またテンションをかけて巻き取ってやると直る。
ガイドに絡まったイト
PEラインでも何でもよくある、ガイドへのイトのもつれ。ライトラインでもPEラインの力を侮ってはいけない。無理に引っ張ると、ガイドが負けて破損することもある。
筆者の場合は、ラインを切り、その場でとりあえず一旦釣りになるレベルまで解決させてから家に帰って修復する。ガイドに絡まったPEラインは、細い裁縫針を入れてスッスッと解いてやると、きれいに取れてくれることが多い。決してライターであぶったりしないようにしよう。