20年間現役の『レトロ釣具』メンテナンス法 長期間使用する意味とは?

20年間現役の『レトロ釣具』メンテナンス法 長期間使用する意味とは?

最新アイテムに釣具メーカーの努力を感じることはもちろんだが、20年間使い続けられている釣具にこそ作り手のプライドを感じる。そんな筆者が、レトロ釣具のメンテナンス法を紹介。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター金丸英治)

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金丸英治

潮の香り、海鳥の鳴き声が一番のBGM。三浦、伊豆半島をメインにしてる初老の磯釣り師です。皆さん、もし暇があれば、私の餌文を食べ見して下さい。

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お役立ち その他

メンテナンス及び釣行前の準備

釣り具のメンテナンスですが、皆様と同様かわったことはしてません。

サオのメンテ

釣りが終了すると、サオは釣り場でコマセ汚れをタオルなどで必ずおとします。そのまましまうと固着の原因になります。釣行から帰ってくると、その日または次の日に洗浄します。

洗浄した後、サオを伸ばし、陰干し。残った水分をふき取りサオ全体(ガイドを含む)にシリコンスプレーを吹き、乾いたタオルで拭き上げます。

リールのメンテ

リールは丸洗いの時代の物ではないのですが、30℃くらいのシャワーで、ざっと表面を洗い流し、スプールを外して、ラインも一緒に20分位漬け置きします。

スプールシャフト、ハンドル部、ベール部、ストッパーつまみ部にグリススプレーを注入。特にベアリングにはしっかりと注入します。

ボディは、サオ同様シリコンスプレーを吹き、乾いたタオルで拭き上げます。

釣行前の点検

釣行前は必ず点検を行います。サオとリールは絶対です。サオは全部伸ばし、少し振って感触を確かめます。リールは前後回転、かなり強く回転させブレーキもかけて状態をみます。

以上の事を、釣行前後に必ず行ってきたことが、20年使用出来ているのかな?と私は思っています。また当然ですが、各メーカーさんが、耐久性にもこだわった技術の結晶と言える製品だからこそを忘れてはいけませんね。

保管方法

釣り道具は、一般的に全ての道具、高温多湿を避ける場所に保管することがベストです。ですが、日本の住宅事情いろいろありますよね?私もサオは外の物置です。物置の中に、梅雨時期は、炭を置いたりしてます。

釣りに行かない時は、磯バッグ、小物入れボックスの中にモスビーズなどの除湿剤を入れておくことをおすすめします。釣り道具、サオ、リールに限らず大事に使用する気持ちがあれば、長く使えます。

長期間利用の意味

釣具は長く使えば、まるで身体の一部のようになっていきます。具体的には、その釣具の基本機能や性能への理解はもちろんのこと、個体差による「クセ」までも体で覚えることができるでしょう。この状態になると、一連の釣りの所作、特に瞬間的に対応が必要となる動作において、無駄な迷いが最小限になり、結果、釣果アップにもつながっていると感じます。もちろん、迷いがないからこそストレスのない釣りを行うことにもつながっていきます。

最新モデルはもちろん試す価値があるものばありだと思いますが、20年選手のレトロ釣具も捨てたものでは無いと思いませんか。

大事な釣り道具、末永く面倒みていきましょう。

<金丸英治/TSURINEWSライター>