水温も上昇して、まもなく浅場のトップシーズンを迎える東京湾の乗合船カサゴ釣り。手返し良く釣果をアップさせるコツを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
船カサゴ釣りのエサ
ここで、カサゴ釣りのエサについて考えてみます。
サバの切り身
カサゴのエサとして最もポピュラーなのはサバの切り身です。カサゴのエサの小魚のように銀色に光るため、主に昼間の乗合船では有効です。
サバの切り身にハリを刺す際は、必ず左右の中心に刺すことが大事。偏りがあると、サバの付いた枝スが回転して、仕掛けが絡み食いが悪くなります。
青イソメ
一方、午後5時頃から出船する夜カサゴ船では、青イソメがメインのエサになります。イソメ類は、暗闇で発光すると言われており、夜カサゴ釣りで効果を発揮するとされています。また、アジやキスなどの嬉しいゲストも期待できます。
ハゼ
夏場のカサゴ釣りでは、自分で持参するハゼの上アゴにハリを通して沈めると、格好のカサゴ用エサになります。ハゼは生きていても死んでいても構いません。普段カサゴが食べている小魚に近いほど、食いが良くなるようです。ハゼを釣ってから日数がある時は、冷凍しておき、クーラーボックスで解凍しながら使うこともできます。
カサゴ料理を堪能
無事、カサゴが釣れたら、ぜひ美味しくいただきましょう。
煮付け
定番料理の煮付けは、ウロコと内臓を取ったカサゴを、酒、みりん、醤油、砂糖で煮込む料理で、骨が多いカサゴでも、歩留まり良く食べることができます。
味噌汁
カサゴからは、美味しいダシが出るので、西洋料理のブイヤベースに使われるほどです。こうしたカサゴは、実は味噌汁にするとダシが出て、美味しく食べることができます。
沸騰したお湯でカサゴを5分程度煮込み、アクを取ってから、火を止めて味噌を溶きます。ネギを散らしても美味しいので、ぜひお試しください。
干物
煮付けに味噌汁と味わって、さらに余るような場合、干物にするのもオススメです。開いたカサゴを、海水程度の塩水に30分ほど浸けて、1~2晩干すと完成です。
このように、カサゴ釣りは、仕掛け作りから、オモリの移動方法、エサの選定と試行錯誤が必要です。そうして、苦労の末に味わえるカサゴ料理は絶品。まだカサゴ船に乗ったことの無い方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<菊池英則/TSURINEWSライター>