今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・大津川】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・大津川】

本湖を含む手賀沼水系の各釣り場が、乗っ込み秒読み態勢だ。今回は、春本番を待ちわびた釣り人で人気の千葉県柏市を流れる大津川の、ヒドリ橋~大津川橋付近を紹介しよう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース棚網久)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

大津川の概況

3月26日の取材時は、まだハタキはなかったが、今後いつ乗っ込み本番に突入してもおかしくない。今回は駐車場が近くて足場も比較的良好な、ヒドリ橋~大津川橋付近に的を絞って紹介しよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・大津川】ヒドリ橋付近の概況(作図:週刊へらニュース棚網久)

千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山付近を源流とし、手賀沼の同県柏市付近に注ぐ利根川水系の一級河川。流程は約12km。

初夏~晩秋を除くおもに春が盛期で、とくに手賀沼の水位上昇を目安に始まるとされる乗っ込み期には多くの釣り人でにぎわう。

アベレージサイズは尺2寸前後だが、抱卵ベラが口を使いだすと尺半超も顔を見せる。

3月26日時点の河口付近の釣況は概ね良好。水位も順調に上昇したが、なぜかまだ乗っ込みには至らず。手賀沼本湖でも乗っ込みの報が届かないことから、今年の”春祭り”はやや遅れ気味なのかもしれない。ただし3月28日からの大潮を境に、ハタキに突入する可能性はかなり高い。

ポイント

中流域に架かる中の橋付近から下流に点々とポイントが点在するが、駐車のし易さなどの関係から、メインとなるのはヒドリ橋下流~大津川橋に人気が集中している。

ヒドリ橋下流右岸

春の超人気エリアで、手賀沼本湖から乗っ込んできた魚が最初に着くポイントとされ最河口部には一大乗っ込み場が形成されている。長靴必携。

ヒドリ橋下流左岸

右岸ほどではないが水草等が水面に張り出し、乗っ込み場的な雰囲気を強く醸しだしている。とは言え釣果面では右岸に及ばないことが多い。

ヒドリ橋上流右岸(ジャカゴ帯)

足場がよく駐車場からも近いので、手軽に狙うには最適なポイント。水門吐き出しの両角が良く、次いで吐き出し上流のジャカゴ帯が狙い目。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・大津川】ヒドリ橋の上流(提供:週刊へらニュース棚網久)

ヒドリ橋上流左岸

常連が多く常にエサ打ちされている。地形変化に富み水深もあるので食い渋った時でもポツポツと型を見られる安定型エリアと言えよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・大津川】ヒドリ橋上流の左岸から(提供:週刊へらニュース棚網久)

大津川橋上下流

前述したエリアと比べて水深がやや浅い。駐車スペースが付近に少ないことから、自転車やバイク釣行する人が多い。水深が浅いのでムラっ気は多いが、魚が浅場を回遊しやすくなる今の時期は、逆に1級エリアになる可能性もある。

釣り方とエサ

水深は1本から、深い所で2本弱。竿は10~18尺でバランスの底釣りが基本。流れの強弱でハリスオモリやドボン釣りを使い分ける。

アベレージは尺2寸前後で、大きくても40cmクラス。そのためハリス0.6号を基準に仕掛けを作ればいいが、乗っ込み期だけは特大サイズも釣れるので0.8号ベースのほうが安心だ。

ハリは角マルチなら7~8号が標準、乗っ込み期だけはギガリフトやギガボトム9号を使えば安心感がより増す。

エサは両グルテンが基本。バラケを併用すると、マブナや小型ジャミが寄りやすくなる。

「手賀沼水系にはいもグルテンが効く」。古くから常連たちの間でささやかれている格言みたいなものだが、たしかに同エサを3~5割ほど混ぜている人を多く見かける。実釣時、筆者も全体の2割ほど同エサをブレンドして10枚を釣り上げることができた。

なぜいもグルテンが効くのか理由は定かではないが、要は使用率の問題ではないだろううか。使っている人が多ければそれだけ釣れる人も多くなり、それが口コミで伝われば、さらに広がりを見せる。つまりジャミが多い同水系であってもいもグルテンが有する集魚効果と比重、それに開き効果はあったほうがベターと考える人が少なくないということだろう。

アタリがないとつい臭いエサを打ちたくなるのが人情というものだが、こと手賀水系においては強い集魚成分は百害あって一利なし。いもグルテンないしは野釣りグルテン(ニンニク成分)の2~3割ブレンド、多くても5割にとどめて、あとは打ち返しのリズムで魚を寄せることが同水系で勝ち組に入るためのコツではないだろうか。

<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
大津川
入釣料:¥500(現場徴収)。釣り台必携。
問い合わせ:手賀沼漁協 TEL04(7185)2424
この記事は『週刊へらニュース』2021年4月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。