馬の尻尾から作る釣り糸『馬素(ばす)』 古代ローマ時代から存在?

馬の尻尾から作る釣り糸『馬素(ばす)』 古代ローマ時代から存在?

今回は古くから釣りイトの材料として利用されてきた「馬素(ばす)」やテンカラ釣りについて紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター片桐真流)

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片桐真流

関東圏中心の淡水釣りを楽しむバイク好き会社員です。釣行スタイルはフライメインで毛鉤の自作が趣味です。

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トラウト ルアー&フライ

テンカラのタックル構成

テンカラ釣りでは、フィールドの川幅に合わせて、源流部では3.0m、標準では3.3m、本流域では3.6~4.5m程の竿が使われる。

馬の尻尾から作る釣り糸『馬素(ばす)』 古代ローマ時代から存在?軽くて取り回しの良いものを(提供:TSURINEWSライター片桐真流)

キャスト回数も多いので、軽くて取り回しの良いものを選びたい。竿調子は6:4~7:3のやや胴調子寄りが主流である。

テンカララインの種類

釣り糸は大きく分けて3種類あり、先へ向かって細くなる糸(テーパーライン)と、均一な太さの糸(レベルライン)、新素材の糸(ストレートライン)が使用される。

テーパーラインは、ラインを数本撚り合わせたもので、フライラインのように先細りで毛バリに力を伝達する。木に引っ掛けて引っ張ったりした際に、撚りが緩んでしまう欠点がある。

レベルラインは、フロロカーボン単糸で、適度な重みで扱いやすく、現在のテンカララインの主流となっているが、巻きグセがつきやすい欠点がある。

ストレートラインは、新素材の糸を編み込んでコーティングした組糸で、普及率は低いが、巻きグセなどのトラブルも少ないことで認知されつつある新素材ラインである。

ラインの長さは竿の長さと同じにすることが多いが(竿尺)、遠方を狙う場合は竿より長くセッティングすることもある。

自作毛バリで魚の反応を楽しむ

また、フライフィッシングではリールを使用するが、テンカラ釣りではリールを使わずに「サオ、イト、ハリ」で魚にプレゼンテーションする。

テンカラは誘いの巧妙さで喰わせる釣りともいえ、毛バリの精巧さにはあまり拘らず「それらしい毛バリ」が自作出来れば釣果は十分であると思う。

渓流魚の視力は0.1程といわれており、「ヒト」は赤、緑、青を認識する「三色覚」であるが、渓流魚は紫外線を色と認識出来る「四色覚」であり、「側線」という体側の感覚レーダーで水圧の変化(毛バリの動き)を感知しているので、川虫っぽい大きさで、何らかの生物らしい要素が毛バリにあれば、魚は素直に反応してくれるだろう。

<片桐真流/TSURINEWSライター>