鹿児島県上甑島・里の磯で、アカハタやオオモンハタなどの根魚が動き始めた。まだ数は少ないが、深場を探れば何とかなる。3月6日に釣行したときの様子をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・松田正記)
ブッ込み釣りで根魚狙い
里の根魚は例年4月ごろから見え始め、6月に本番を迎える。キビナゴなどをエサにしたブッ込み釣りで狙うのが一般的な釣り方だ。
午前5時すぎ、獅子の口の地磯に渡った。エサ取りの動きを見ながら、赤貝でイシダイを狙い、キビナゴで根魚を釣る計画を立てた。用意したハリは袋から取り出せばすぐに使える石鯛ワイヤーで、まずは赤貝をエサに10m前後のタナから探りを入れた。
キビナゴ遠投に作戦変更
タナを少しずつ変えながら探ること15分、まったく反応がない。すぐにエサをキビナゴに替えるが、これも振るわない。そこでキビナゴを付けたまま遠投を試してみることに。フルキャスト後はカウンターで30mと未知の領域だ。
リールを少しずつ巻きながらゆっくりと誘うと、25mほどで小さいアタリがでた。間髪を入れずにアワセを入れたものの、空振りに終わった。
40cm級アカハタ登場
再び遠投して深場を探ると、また小さなアタリがあり、少しおいてみるとググーッと走った。今度はしっかりハリ掛かりしたようで確かな手応えを感じる。リールを力強く巻き強引に寄せたのは40cm近いアカハタだった。
その後も同じタナで同型のオオモンハタを追加。さらに30cm前後のオジサンを2尾釣ったところで11時すぎに納竿した。
今回はイシダイこそ不発だったが、4尾の根魚を確保できた。まだ根魚は深場にいるが、日増しに浅場に寄ってくる。
<週刊つりニュース西部版APC・松田正記/TSURINEWS編>