山梨県・富士五湖のひとつ、西湖のトラウトがもうすぐ開幕。ここでは最もおいしい淡水魚とも言われるヒメマスについて、同湖でのポイントや釣り方を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
ポイントの把握がキモ
ヒメマスは流れのある生きた水を好み、その流れは風向きや水温により変わってくる。前回釣れたからとそのポイントに入っても、アタリすらないことも少なくない。釣行前に、ボート店で前日までの釣況をしっかりと確認することをオススメする。
傾向として言えるのは、春季は水面下15m前後からスタート。ゴールデンウイークには、ノベ竿でも釣れるような浅場に浮いてくる。また、秋季は水面下20m前後を中心に、日によって15~30mと幅がある。
ちなみに、同湖は湧水により湖水が確保されているので、インレットはない。それゆえにボートを使用し、魚探を見ながらその日のタナや回遊ルートを探し出すところから始めなければいけない。
当たれば連続ヒットも
バラシが多いことも、この釣りの難易度を上げている。25cm級であっても、60号のオモリを食い上げるほどの引きを見せる一方で、サケマス類の中でもっとも口が弱く、強引に引き寄せると口が切れてしまう。さらに、慎重に引き上げすぎると、掛かった魚にブラックバスがバイトしてくることも。一筋縄ではいかないのが、同湖でのヒメマス釣りなのである。
初心者にはやや敷居が高く感じられるかもしれないが、ヒメマスは群れで回遊する魚。当たれば比較的簡単にバタバタと釣れる。
解禁直後は寒い日が多いが、ゴールデンウイークごろになると、ポカポカと暖かい日に釣りができるようになる。湖の中層にいる魚なので、晴れた日でも食い渋ることは少ない。産卵期の婚姻色が出て背っぱりになった魚体も格好いいので、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
西湖
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