なかなかお目にすることができない大型のメバルだが、つく場所はある程度絞ることができる。今回は大型メバルが出やすい場所・条件を3つ紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大型メバルは特定の場所につく
大型メバルは特定のポイントにつく。その場所からあまり動かない。よって、一度釣ってもリリースすれば、次の日におそらく同じ個体か、同じ群れのまた別の個体が釣れる。
釣れるところでは連発しやすいのも特徴だ。1匹尺級が出ると、そこで粘るのもいい。ただその場合、釣れた個体は必ず離れたところにリリースしよう。単純にポンと釣れた場所に戻すと、次が続かないことが多い。
特定の場所につくということは、小型しか釣れない場所もあるということだ。小型で数釣りできるのも楽しいが、大型を狙いたいならば、移動した方がいい。
大型メバルのポイント3選
大型を求めて移動する場合には、次のような情報を頼りにしてほしい。
堤防の継ぎ目
漁港や波止で釣りをする場合、足場の「継ぎ目」は狙い目となる。コンクリートを固めて造ったその製作工程が、息継ぎしているような場所だ。少し窪んでいて、イガイなどが密集していたりもする。そういう場所の表層には、大型メバルが潜む。
この絶好のポイントには、必ず離れたところからキャスティングで落とし込む。その際、一発で決めるつもりで、きれいに投げたい。あるいは、コースも距離も、少しオーバー気味に投げて、リーリングでビタッと継ぎ目に寄せるのも手だ。
継ぎ目は非常にホットな場所なので、ヘッドライトで照らしてメバルにプレッシャーをかけるのは避けたい。その光を嫌がるというより、「何かいる」と人の気配を察知される。
良型が出る場所の「表中層」
中型以上のメバルがよく釣れる場所は、何かを感じる。メバルは朝、泳いでいるところを見ると分かるが、ある程度サイズがまとまった群れを形成している。つまり、中型の中にイレギュラー的に「ちょいデカ」が潜む可能性がある。
20cm程度のものがポンポン反応したら、それは尺級が潜むサインだ。尺は難しいかもしれないが、25cmは必ずいる。では、そいつをどう引きずり出してくるか。
キーワードは「レンジ」だ。単調な表層レンジキープ、リトリーブでは難しい。ひとつの目安として、何もない静穏な波止なら、0.6gのジグヘッドで8カウントくらい、これくらいの「表中層」で突然ビッグワンがくるポテンシャルが高い。
明暗ポイントから少し離れた暗
常夜灯下ポイントの暗はメバルの定番の場所だが、釣れても20cm級に留まる。おそらく良型の群れもいたのだろうが、そういう個体はシーズン早々にお持ち帰りされてもういない。
そこで攻めたいのが、明暗ポイントから少し離れた場所の暗である。オープンウォーターの明暗の途切れ目、あるいはキワに打つとしても、ばっちり常夜灯効果が効いている明暗ポイントからちょっと距離を置く。
この「ちょっと」の定義も難しいが、私としては、「ちょっと」と書きながら、「じゅうぶんに」距離を置いた場所の方がいいような気がする。感覚的には「ああいう場所が定番だよな」と思って常夜灯下を眺めている、自分がいるその場所だ。そういうところの足元はまだ打たれていない可能性が高く、大型が潜んでいるかもしれない。