コロナ渦で、密にならず自然を満喫できる渓流釣りが注目されている。渓流釣りを始めようと考えている人のために、少しでもお手伝いができれば幸いだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・石橋英之)
渓流釣りの基本
いよいよ解禁日を迎えるが、できれば前日の明るいうちからポイントに行こう。
解禁日の注意点・攻略法
解禁日はたくさんの人が来るので、自分の釣り座を確保するためだが、ビクなどだけを置くなど無人の場所取りは禁止されているので注意してほしい。先行者がいればあいさつしてから、できれば初心者であることを伝えていろいろ情報を聞くといいだろう。夜は冷え込むので、防寒には十分注意をすること。
夜明けが近づき、いよいよ釣り開始だ。慣れた人は薄明りのなかで始められると思うが、初めての場合は手元が十分明るくなってからの方が無難だ。基本的に解禁日は食いが良く、魚の方からエサを追ってくれるが、やはり魚のたまるポイント(石裏、ヨレ、溝など)を探して、そこに仕掛けを誘導する感じで釣ればいいと思う。
この操作をするためにサオは硬め、仕掛けの全長をサオのマイナス30cmに設定するとやりやすい。仕掛けの投入はアンダーキャスト。仕掛けを振り込んだら、一番下の目印を水深に合わせるイメージでゆっくり流していこう。食い気があればサオ先にくるアタリが出るが、一般的には目印が止まったり、横に移動したりするアタリが出る。
アワセ
アワセは手首を返す程度で十分。強めのアワセはトラブルの元だ。最初はアワセ遅れなどで、ハリをのみ込まれることがあると思うので、前述したハリ外しが必要になってくる。ハリ外しでも取れない場合は、ハリスから切る。ここでハリ交換が必要になるのだが、解禁の寒いときの交換を楽にするため、ハリスの接続部に極小サルカンを使用し交換すると楽だ。
そのため事前に完全仕掛けのハリス部分に、極小サルカンを付けておくと便利だ。また仕掛けのトラブルがあった場合も、完全仕掛けの天上イトから全てを取り替えることをお勧めしたい。
エサはこまめに交換
エサは最初イクラを2つ付け、白っぽくなったら交換する。だいたい3~4投を目安に、アタリがなくても空アワセをして、イクラを切っていくとマキエ効果も出てくる。
イクラで反応が悪い場合、アタリが遠くなったところでミミズ、ブドウムシに交換するが、こちらも魚にかじられたら新しいものにどんどん交換しよう。常にフレッシュなエサを使うことを心がけたい。