海で釣りをしているとたまに釣れる「ギンポ」。うねうねとグロテスクな見た目から敬遠されがちなサカナですが、実はとっても美味しいことを知っていますか?
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
実は美味しいサカナ
見た目や大きさからほとんどの人が食べたことが無いであろうギンポですが、その見た目とは裏腹にとても美味なサカナです。その美味しさから、江戸前の天ぷら屋さんでは常に最高級品として扱われてきました。小さな身には旨みが詰まっており、味も濃いのが特徴です。
そして、天ぷらを食べたことがあっても、「ギンポのお刺身」はほとんどの方が食べたことないのではないでしょうか。刺し身にした場合は、天ぷらのふっくらとした身からは想像もできない程の弾力があります。
ギンポの旬は春で、そのころのギンポには驚くほど脂がのっていると言います。ぷりぷりの食感にほのかに甘みが感じられるその白身はとても上品な味わいで、フグなどに少し似ているとも言われています。
ギンポは一食の価値アリ
あまり見た目が良くないので、釣れても敬遠されがちなサカナではありますが、面白い生態を持つ上、とても美味しく食べることが出来るサカナです。表面に若干のヌメリがあるので、そこだけがネックですが、先述のとおり肋骨もないため簡単にさばくことが出来ます。
狙って釣ることは難しいかもしれませんが、日本全国にいるので、思っているよりも簡単に出会える可能性があります。もし次で出会うことが出来たら、是非食してほしいサカナです。
<近藤 俊/サカナ研究所>