『メバリング』ステップアップ解説:チューブラー&ソリッドの違いは?

『メバリング』ステップアップ解説:チューブラー&ソリッドの違いは?

メバリングロッドは、穂先の仕様に「チューブラー」と「ソリッド」の2種類がある。サオ先の特徴を理解し、それぞれに合った釣り方をしよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

アバター画像
井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

×閉じる

ソルトルアー ショア

チューブラーティップの特徴

中空構造。サオ先の中身が空洞になっているものを、チューブラーという。多くのメーカーの型式表記では「T」と表示される(TUBELERのTだ)。

サオ先が中空構造となっていることで、反響感度がいいのが大きな特徴である。外見的にはソリッドと比べると、穂先が少し太い。この中空構造により、たとえばリグが何かに触れた感触、魚がバイトしてきた感触を即受け止めて、手元まで伝えてくれる。

簡単な言い方をすると、「感度がいい」のが特徴だ。また多くの場合、メバルロッドのチューブラーはソリッドと比べて、ハリが若干強い。プラグの操作に適し、ジグ単もやや重めまで対応できる。ルアーウェイトは(各社によってばらつきはあるが)大体7gまで。

『メバリング』ステップアップ解説:チューブラー&ソリッドの違いは?チューブラーのティップはやや太め(提供:WEBライター・井上海生)

ソリッドティップの特徴

サオ先の中身が詰まった構造。それがソリッドティップだ。多くのメーカーの型式表記では「S」と表記される(SOLIDのS)。サオ先が詰まっているため、反響感度でやや劣るが、非常に乗せ感がいいのが特徴。魚の食い込みをうまく吸収しながらワンテンポ遅れて反り返して、自動的に乗せてくれる。

簡単な言い方をすると、「軟らかい」「乗せやすい」のが特徴。そして外観的に「穂先が細い」のが特徴である。メバルロッドは、現在はこちらが主流だろうか。多くのライトゲーマーが、メバルにはソリッドを好んで使っているように見受けられる。メバルはワームが一の手で、ワームの釣りに最適な仕様がこのソリッドティップだからだ。

『メバリング』ステップアップ解説:チューブラー&ソリッドの違いは?サオ先が入りやすいソリッドティップ(提供:WEBライター・井上海生)

ルアーウェイトは大体、4~5g程度までだろうか。ジグヘッド単体がメインだが、3g程度のプラグなども普通に扱える。1g程度のマイクロメタルジグの巻きにもいいだろう。

ビギナーにはソリッドが適

2つあるメバリングロッドのティップの仕様。これからメバルを釣りたいビギナーにどちらがいいかといえば、ソリッドティップである。ワームの釣りでアドバンテージがあり、1匹でも多く釣れる。小型のバイトも乗せられる。

付け加えて言うならば、ソリッドティップの中でも、最初はなるべく短めのサオを選んだほうがいいと思う。あれば6ft台後半、最長でも7.3ft程度。これくらいが取り回しがよく、漁港内や波止などで気持ちよく扱えるレングスになる。

ビギナー向け基礎タックル

・ロッド:6ft台後半~7ft台前半 ソリッドティップ
・リール:スピニング 1000~2000番
・ライン:PEライン0.3号+リーダー5lb(60cm程度)
・リグ:ジグヘッド0.6g~1.2g+ワーム1.5inch

『メバリング』ステップアップ解説:チューブラー&ソリッドの違いは?きれいなセッティングでメバルを獲ろう(提供:WEBライター・井上海生)

チューブラーは守備範囲が広い

ソリッドティップに勝るとも劣らぬライトゲームロッドとして、チューブラーのメバルロッドもナイスだ。筆者は個人的に好きなサオである。ハリのよさをいかしてアジングにも使えるし、またメタルの遠投性能にも優れ小型青物、底物を取れる力もある。小型エギもシャクれたり、「万能ロッド」として使用することができる。

慣れてくればメバルの乗せは、サオの力に頼らなくても釣り人の腕でいくらでも補える。シビアコンディションでもチューブラーがハンデになることはほとんどないだろう。

次のページではサオを選ぶ際のキモを解説