東京湾では、アジやシロギス船でのゲストで上がるイシモチ。それを専門に狙うイシモチ船をだしている、金沢八景・鴨下丸を取材した。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版・宮﨑千恵)
鴨下丸でイシモチ狙い
12月9日(水)、金沢八景・鴨下丸でイシモチを狙った。初心者の畠山さんと船釣り2回目の浅野さんが、船宿前で鴨下芳徳代表から話を聞いている。内容は魚や釣りの道具について。身振り手振りをしながら、ビギナーにもわかりやすい。
7時すぎには桟橋に移動し釣り座に着くと、釣り方のレクチャー。初心者ということでリールの扱い方から教わる。「アタリはコツン、ツンツン、チョン、ガタガタなどさまざま。まず、アタリがあったら30~50cmほどゆっくりと聞き上げ、その後にシャープにアワわせる」。竿を持って、実践をふまえながらの説明。釣りに必要な、一連の動作を吸収できたことが確認されたところで出船となった。
イシモチタックル
当日は、近場の浅いポイントがあまりいい状況ではないとのことで、航程40分の水深45~60mほどの場所へ。
状況次第で水深80mほどの場合もあるようなので、小型電動リールの使用もオススメ。
本命イシモチがダブル!
1投目からアタリがあり、投入ごとに20~25cmの本命が上がる。10時ごろになると、アタリが少なくなる。
すると船長からの「誘いをかけてみて」とのアドバイスで、胴の間の畠山さんが竿を動かす。すぐに「もっとゆーっくり下ろすんだよ」と船長。
その通りに実践すると、直後にアタリがあり、大きく竿がしなって本命のダブル。
クーラー満タンの釣果
船釣りに慣れていない浅野さんは、船長の的を射たアドバイスと仲乗り・江端直人さんのサポートで、28尾の釣果となった。手返しよくやった人は、クーラー満タンに。
途中、大物を予感させる引きが何度かあったが、残念ながらハリス切れしてしまった。うまくやりとりをすると、良型マダイが上がることもあるそうだ。
初心者に優しい「ショート船」
半日船よりも長く、一日船よりも少し短い釣り時間で、慣れない人には練習にちょうどいいショート船。イシモチは釣りの基本を改めて学び直したり、初心者が釣り方をひとつずつ確認してマスターするのに最適。
13時に納竿となり、十分な釣果を持ち船宿に戻り、女将にイシモチのレシピをたくさん聞き、船長と反省会と釣り談義に談笑し、満足感のままに解散となった。