汽水域とは海の海水と川の淡水が混じりあう場所で、釣れる魚種も豊富です。今回はそんな汽水域でオススメターゲットを紹介します。
（アイキャッチ画像提供：WEBライター・杉本隼一）
Shunichi_Sugimoto
静岡在住の釣り好きです。季節ごとその時に釣れているターゲットを狙って一年中釣りを楽しんでいます。解説記事をメインに釣果レシピや釣行記も執筆中。
魚種が豊富な「汽水域」
筆者の住む静岡県中部エリアには、小規模な河川が多く、海に流れ込む部分である「河口」もたくさんあります。このような場所は、海水と河川から流れ込む淡水が混じりあった「汽水域」になっていて、時に淡水魚と海水魚の共演が見られる魅力的なフィールドです。
魚種豊富な汽水域の風景（提供：WEBライター・杉本隼一）釣りターゲットとなる魚はもちろん、他にも様々な生き物が集まってきます。筆者の居住地の近所にも小規模な河川が流れており、河口から数km上流までが汽水域になっているので、コイが泳いでいる横をクロダイが通過する…という面白い光景を何度も目撃しています。
狙える魚の共通点
汽水域で狙える魚にはいくつかの共通点があります。そんな共通点のある魚はここで紹介するターゲット以外にもいると思いますので、探してみてください。
塩分濃度の変化に強い
汽水域に現れる魚は塩分濃度の変化に強いという特徴があります。特に、シーバスやクロダイなどは海水魚ですが、河口からかなり上流のエリアまで泳いでいくことがあり、河口から数km上流でクロダイを確認したこともあるほどです。
エサを求めている
汽水域は甲殻類や小魚が豊富なので、釣りターゲットの魚もエサを求めて上ってきます。そのため、ルアーにも反応を示すことが多く、条件が揃うと、あっさり釣れてしまうことも。魚は潮の流れに乗って河川まで上がってくるので、汽水域で釣りをする際も潮汐の確認が必須です。
汽水域オススメターゲット4選
では、具体的に汽水域での定番ともいえる4種のターゲットを紹介していきましょう。
1. シーバス
河口で狙える人気釣りターゲットで、海水魚ながら汽水域にも頻繁に姿を現すのがシーバス、いわゆるスズキです。シーバスゲームでも河口といったポイントは狙い目になることが多く、汽水域のシーバスは港湾部に比べてやる気のある個体もいます。
身近な大物であるシーバス（提供：WEBライター・杉本隼一）ただし、ポイントによってはルアーを見慣れたシーバスが多いので、エントリーしやすい市街地の小規模河川ではなかなか口を使ってくれません。
2. クロダイ・キビレ
こちらもシーバス同様、海水魚ながら汽水域にも出没する釣りターゲットで、潮位が上がってくる河川に遡上してきます。汽水域はエビやカニなどの甲殻類や小魚が豊富なので、クロダイやキビレにとっては良いエサ場となっています。
クロダイは汽水域を代表するターゲット（提供：WEBライター・杉本隼一）エサを求めているので、海にいる個体よりも積極的に捕食する傾向があり、チニングもオススメです。
3. メッキ
毎年釣れるタイミングは変化するものの、夏の終わり頃から初冬にかけて狙える釣りターゲットです。ロウニンアジやカスミアジの幼魚で、黒潮に乗って群れが流れ着くものの、寒さに弱いので越冬できずに死んでしまいます。ルアーへの反応がすこぶる良いので、ライトタックルで楽しめる期間限定の人気ターゲットです。
死滅回遊魚のメッキ（提供：WEBライター・杉本隼一）4. ハゼ
河口周辺の汽水域で狙えるお手軽釣りターゲットで、初心者でも釣りやすいのが魅力です。汽水域はハゼ釣りのイチオシポイントで、シーズンに入るとハゼ釣りを楽しむ人が多く見られます。釣り方はちょい投げが基本ですが、ノベ竿を使ったミャク釣りも面白いです。
