サビキ釣りは初心者でもお手軽・簡単に魚が釣れてしまう釣りです。しかし、手順を整理して釣果向上策を考えると奥深く、やり込み要素が多い釣りであることがわかります。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・篠原陽)
手順2:魚に食わせる
次に手順1で寄ってきた魚を、いかにして食わせるか=ハリ掛かりさせるかを考えることが釣果向上のために必要だと考えます。ここで重要なのは、魚の摂餌のスイッチを入れる、または入れたままにすること、およびハリ掛かりした魚のバラシを減らすことです。
摂餌スイッチを入れる
魚の摂餌スイッチを入れる、または入れたままにするには、適度にコマセを使うことが有効だと考えます。ただし、過度に投入した場合は、食べ飽きる可能性があるので注意します(魚は満腹中枢神経がないと言われているので、お腹いっぱいと感じて食べなくなる訳ではないのでしょう…)。
また、サビキバリが疑似餌バリ(スキンサビキなど)を使っていた場合にも、見切られて摂餌スイッチも切れる可能性があるので、状況に応じてトリックサビキ(オキアミを付けて使用するサビキバリ)と使い分けるといいと思います。ただし、トリックサビキの方がエサをつける作業がある分手返しが悪いので、釣れ続けている状況なら疑似餌バリを使い続けた方が釣果は向上します。
バラシを減らす
また、魚がせっかくハリ掛かりしてもバラシが多いと警戒されてしまい、摂餌のスイッチが切れてしまう可能性があります。バラシ要因の一つとして、対象の魚の口の大きさとサビキバリの大きさが合わず、ハリ掛かりが甘くなることが挙げられます。そのため、釣り場には数種類の大きさのサビキバリ(筆者は4号、8号の2種を準備)を持参し、寄ってきた魚の大きさに応じて使い分けています。
なお、製品によってはハリ先の精度=先端の尖り具合が甘いことから、ハリ掛かりが浅くなることもあります。ですので、購入前にはハリ先を確認して粗悪な製品を避けるか、購入してしまったものでもフックシャープナーなどでハリ先を研いでおくことで改善できます。
手順3:魚を留まらせる
釣果を向上する=釣り続けるには、寄ってきた魚を散らさずに留まらせる必要があります。魚が散る要因としては、食い飽きる、警戒されるなどが考えられます。そのため、手順2と同様の方法ですが、適度なコマセ投入、バラシを少なくするための対策を心掛けます。
手順4:釣れない・釣れなくなったら
これまでの対策を講じた上でも釣れない、もしくは釣れなくなってしまったら、岸際から離れたポイントを狙うのが対策の一つです。その方法としては、サビキ釣りを応用した、ジグサビキ、投げサビキ(ウキサビキ)などが挙げられます。この方法だと、人を警戒して岸際に近寄らない魚もターゲットにすることができます。また、水深が深いポイントを回遊する大型の魚もヒットする可能性があるので、ハリの大きさ、ハリスの太さには注意が必要です。