5月、川にまたアイツがやってくる。釣って良し、食ってよしのテナガエビが帰ってくるのだ。4月25日、長潮がそろそろ上げ止まりになる午後6時前、熊本市の白川井樋山堰(北岸)に来てみた。
テナガエビの仕掛け
今年、まだ白川でエビの釣果は聞かれておらず、まだ時期は早いかとも思ったが、様子見のつもりで岸際のテトラブロックの隙間に仕掛けを下ろしてみた。
サオは1~2mぐらいの、竹でもルアーザオでも割と何でもいい。
ミチイト0.8号にウィリー目印、大きめのガン玉にエビバリ2号の簡単なミャク釣り仕掛け。
エサは市販のミミズをハリに通し刺しで、ハリの長さいっぱいのところで切る。
前日の雨の影響か水量は多く、濁りは強い。
テトラの間をジャブジャブ水が流れて釣りづらかったが、できるだけ流れの弱いテトラの隙間を狙って仕掛けを下ろした。
盛期ならアタリは大きく出る、しかし、まだ活性が低い今の時期はアタリも小さい。
波に揺られて行ったり来たりしている目印が流れに逆らって動いたらそのまま20秒ぐらい待ってみよう。
ソーッと上げた時にビクンと軽い手応えだけで空振りになったらエビが小さすぎるか、食いが浅いかだ。
グングンと重さが乗ってきたらそのままそっと抜き上げよう。
口にハリがしっかり掛かればあまりバラシはない。
攻め方とポイント
エサはこまめにつけ替えた方がいい。
エビは匂いでエサを探しているようで、2~3回空振りが続いたエサは極端にアタリが少なくなる。
この日は上げ止まりから下げに向かう1時間の釣りで10匹ほど。
一番釣りやすいのが下げ止まり付近なので、そのタイミングで釣ればもっと釣れたと思う。
一度、30cmぐらいのウナギが掛かったが、それはタナが深すぎるサイン。
エビはウナギやセイゴがいる深い場所には少ない。
狙いは1m以下の浅場にある物陰。
潮の満ち引きに合わせてエビも移動するので、1か所で粘るより探り歩いたほうが数は伸びる。
これから梅雨(つゆ)に向けてハイシーズンを迎えるテナガエビ、焼いてよし、揚げて良しのターゲットに挑戦してみてはいかが。
<週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二/TSURINEWS編>
熊本市 白川