南紀一帯で磯釣り大会が開催され、釣友とともに串本・袋の磯へ。順調にグレを釣る釣友をよそ眼に、大型ゲスト狙って嬉しい優勝となった釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・妹尾隆)
南紀で磯グレ釣り大会
11月8日、和歌山県釣連盟の懇親磯釣り大会が和歌山・串本で開催され、私が所属している紀釣会からも14人が参加しました。大会ルールは串本周辺(白浜~勝浦)で渡船利用の磯釣りをし、事前に指定されている対象魚を安指漁港の大会検寸会場に持ち込んでの1匹長寸で競いました。
ちなみに対象魚はグレの部、イシダイ・イシガキダイの部、イサキの部、アイゴ、イガミの部、他魚の部となっています。
かわばた渡船で袋・モムシへ
当日はかわばた渡船で出船。私たちのクラブは串本の袋エリアに6人、有田エリアに8人が別れて渡ることにしました。私は袋エリア組でした。袋の磯はグレの魚影がとても濃く、その中でもモムシや一の島、一の島のコジなどの人気磯はなかなか予約制で、予約を取るのが難しく、今回も1年前に予約していました。
完全予約制なので乗船してからバタバタすることなく、のんびりした雰囲気が大好きです。私と石田さんは一級磯の一つ「モムシ」に渡礁させてもらいました。車1台分ほどの小さな磯です。私は船着き側、石田さんは一段降りた場所に釣り座を構えました。
小型尾長グレが連発
足元にまきエサを打つとチョウチョウウオやハコフグ、茶色い魚たちがウヨウヨと出てきます。朝の一投目から刺しエサが取られます。
狙いを少し沖目にかえ00ウキのスルスル仕掛けで狙いますが、仕掛けがなじむ前にアタリがあってハリ掛かりしません…。
ウキ下を矢引(1mほど)にして張り気味にし まきエサをウキにかぶせて打つと、バチバチバチッと糸が弾かれて、仕掛けを引ったくっていきます。これは30cmほどの尾長グレでした。
釣友に良型口太グレ
続けて同じように仕掛けを入れると、すぐに同じようなアタリが出て、同サイズの尾長グレがヒット。ポイントをズラしてサイズアップを狙うも、30cm止まりです。そんな時、後ろで石田さんが35、36cmの口太グレをタモに収めていました。タナは2.5ヒロとのことでした。
浅いタナには小型の尾長グレ、中層に良型の口太グレがいるようです。そこで私も中層狙いに切りかえ良型を狙うことにします。が、また後ろで石田さんが大きく竿を曲げています タモに収まったのは40cmオーバーのキレイな口太グレでした。 その後コンスタントに良型を釣っています。羨ましいぐらい楽しそうです。
青い悪魔?黄色い悪魔?
こちらも気合が入ります。その気合いが通じたのか、スルスル仕掛けのウキがスーッと上品に入っていきました。石田さんの良型グレを見たすぐ後なので期待が高まります。「もしかしたら石田さんのグレより大きいかも」などと思いながら、大きく竿を立ててアワせると、竿が真横でガツンと止まり、そのままグイグイ引っ張りまわされハリス切れ…。
グレじゃない…、いや魚じゃない?間違いなく青い悪魔(アオブダイ)か黄色い悪魔(ヒブダイ)です。磯際をよく見ると大きな青いのやら黄色いのがゆうゆうと泳いでいます。間違いなくこいつらです。