今さら聞けないメバリングのキホン:『エステルライン』の使いドコロ

今さら聞けないメバリングのキホン:『エステルライン』の使いドコロ

エステルラインといえばアジングでその名を知られた素材だ。しかし、メバリングにおいてもエステルラインが有効な場面が多々ある。そんな状況を解説したい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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推奨号数は0.3号

エステルラインは各社からいろいろな号数が出ている。それぞれ微妙に太さや張力限界が異なるが、もっとも安定して使用できるのは0.3号だろう。これが推奨される。

ただ、慣れないうちは、実はアジングでは標準からやや太い部類に入るこの0.3号という号数は、空気抵抗が大きくなるため、キャスト距離が落ち、また同様の理由でエアノット(キャスト時など自然にライン同士が絡まること)が多発する。最初は0.8g程度という、軽量の中でも重めの部類に入るジグヘッドを使って、ラインの感覚を掴んでから本使用しよう。

使ってはいけない場面

抱卵時期(12~1月が多い、が、年中いるといえばいる…)のメバリングには、エステルラインは推奨できない。抱卵固体は重い。抜き上げ時にどれだけ注意しても、切れることが多い。これは、ボトムで抱卵カサゴを釣ってしまった時も同様だ。

ただ、ロッドワークとドラグ設定によって、なんとか抜き上げられることもある。具体的には、ドラグを少しだけ締めて、ずるずるとスプールを滑らせながら、ロッドを頭の高さの上まで持ち上げて、ずり上げるように抜く。もし重い個体を掛けてしまったら、この抜き上げ術を試してみよう。

替えスプールで準備

メバリングは基本はPEライン0.3号でやる釣りだと思う。ただ、海のコンディション(波頭、強風)によってはPEラインがまったく通用しないこともある。そのようなことも想定して、替えスプールでエステルラインを準備しておくと便利。使いどころも覚えて、有効活用しよう。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>