茨城県・霞ヶ浦の河川などでは、今年好調だったテナガエビが11月になった現在でも人気。「6、7月の釣り」という印象だが、今年は途切れることなく釣れ続いている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)
霞ヶ浦水系でテナガエビ釣り
10月15日(木)、朝から曇り空で好条件だと判断し釣行した。9時、石岡市の高浜駅近くの恋瀬川河口から湖の土手沿いに車を走らせると、小美玉市との境を通過した辺りでエビ狙いの釣り人を発見。
水中にブロックが等間隔に配置されていてそこだけアシが茂っておらず、エビ狙いのポイントとしてはお手本のような場所。しばらく様子を見ているとテンポよく釣り上げているので「これは面白そうだぞ」とすぐに準備を開始。「お邪魔していいですか?」と声をかけて入釣。
3.6mの竿を用意したが、1.8mもあれば十分だ。仕掛けはテナガエビ用を持っていなかったので「ホリデーハエ、ヤマベ」を使う。ハリは2号。ここはブロックがたくさん沈んでいるが、どの場所も同じくらいの水深なので、底から5cm深さにオモリを取って10センチのハリスでエサを底におくイメージ。エサはアカムシ。
良型狙いなら「サシのチョン掛け」
開始早々、ウキがピクピク反応し、やがて横移動。移動が止まったらひと呼吸おいてゆっくり竿を上げるとビクンビクンとエビ独特の手応えで、慎重に上げてゲット。序盤は3cm級主体。隣のベテランは7~8cmを続けて上げている。
どうやらここはエビだらけのようだが、狭いポイントに良型が多くいる場所があって、あちこち探っていると大型の居場所を見つけることができた。しかし、それでも小型と良型はほぼ同割。
隣の釣り人に話を聞くと、釣果の秘訣は「サシのチョン掛け」。「数こそ伸びないが良型がそろう」という。「その分、竿の数を増やせば半日で2束は釣れる」とのことだ。
ススキ竿で釣果伸ばし49尾
f確かに1本竿では効率が悪いので土手沿いのススキを拝借し竿代わりに。月見の季節にエビ釣りとは異様な風景だ。右手と左手を交互に上げ下げして効率よく釣れるようになった。まるでワカサギ釣りのよう。
11時、雨が強くなってきたので終了。約90分で49尾だった。帰り道には、この辺りに来ると必ず立ち寄る中華料理店の「きよし」へ。ここのチャーハンは本格的なのに低価格でオススメ。ただし、工業団地中にあるので日曜が定休。
霞ヶ浦は釣り禁止場所がいくつかあるので事前に要確認。このままいくとワカサギとテナガエビを両方楽しめるようになるのかも……。
<週刊つりニュース関東版 上谷泰久/TSURINEWS編>
恋瀬川河口付近