フライアイテムを安価に自作してみるフライお得帖。今回はヤーンとゴム管を使ったマーカーの自作です。材料はたった二つだけなので是非チャレンジを。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・浅暮三文)
完成したマーカーをテスト
さて、それでは釣行前に完成品の効果を調べましょう。ティペットにマーカーをセット。フライを結び、オモリをかませて準備完了です。それを自室のバスタブに持っていき、どぶんと中へ。
さてどうでしょう。私はTMC206BL16番のカディスピューパとガン玉4号0.2gを付けています。ははあ、ヤーンは黄色いゴム管の少し上、束の根本くらいで浮いています(赤色が濃い部分)。
好みの浮力はここで最適化できます。ヤーンを増やしたり、ハサミで量を減らせば良いだけなので。私の場合は巻いてあるヤーンで1本10cmなので、6本分=60cmの束となりました。後は結論として得られた長さのヤーンマーカーとゴム管をパックにしてヤーンマーカーのキットが完成。
費用を計算
なんとも簡単で最適なマーカーが手に入ったことでしょう。しかも使った材料は二つだけ。ではヤーンとゴム管によるマーカーの決算をしてみます。
私の場合、最適化したヤーンの長さとゴム管の単価によると、マーカー1個はこの値段。安くて涙が出るようですね。市販されている可動式マーカーは二つ、三つをパッケージされたのが銀硬貨で数枚はします。使わない手はないでしょ?
ポリヤーン使用の注意点
ただしポリヤーンは意外と浮力がなく、一度濡れて水に沈むと浮かんできません。ですので釣行時はこまめにハンカチで拭いてあげましょう。するとすぐに元気になります。化繊ですから水が染み込んだわけではないのです。
私は現場ではこのマーカーをリボンのようにして使います。すると震えたり、くるりと回ったり、2本の羽根が分かりやすく動き、アタリがつかみやすいのです。「でもなあ、俺は目が悪い、執着心も薄い。どんな穴でも、何かを通すってのは、もう駄目とあきらめてるんだよな…」という人もおられるでしょう。確かに私も老眼です。そして穴に対しては徒労を感じるばかりです。
そこで次回は穴から離れましょう。そして策を労さない潔さをご紹介しましょう。あなたのヤーンだけをただ使う方法です。
<浅暮三文/TSURINEWS・WEBライター>