2018年もついにアユシーズンが開幕だ。昨年秋以降待ちに待った野アユとの対面の時がやってくる。トモ釣りファンにとっては、熱いシーズンの到来となる。そこで今回のつり作戦では、トモ釣りを始めようと思っている人やビギナーの人に、トモ釣りのタックルや釣り方、狙うポイントなどを説明しよう。
概況と入り口
今年の状況を見てみよう。
5月1日には和歌山県で全国トップを切って解禁となった。
アユはよく掛かって、釣果も良かったようだ。
東海三県でも5月11日を皮切りに解禁となった。
本格的にシーズンに入るのは6月からだが、それ以降はあちらこちらで解禁を迎え本格シーズンがやってくる。
まずはトモ釣りに興味がある人や、やってみたいなと思っている人は、どのようにしてきっかけをつかんだらいいのだろう。
実釣が一番いいのだが、いきなりといっても難しい。
そこで本屋でトモ釣り専門雑誌に目を通してみたり、釣具店で行われている名人による講演会などに顔を出したりしてみよう。
いろいろな楽しい話が聞けて、イメージトレーニングにもなるだろう。
また最初の釣りは、メーカーや釣具店や漁協などで行われているトモ釣り実釣講習会に積極的に参加してみるのがいいと思う。
そこでタックルの購入を考えたらいいだろう。
アユ釣りの用品は釣具の中でも高額の部類に入る。
初めはランクの中でも低価格のものでも十分で、サオなどの高額商品は中古品でも支障はない。
ベストやタイツなどは、まずサイズが合う商品を選ぼう。
河川の選び方
次々と解禁していく解禁河川をどう選ぶか。
最近では一部の河川で解禁が早くなってはいるが、6月にも入れば水温も上昇し、野アユの活性も高くなる。
解禁河川を選ぶにはまず情報収集が大事だ。
(変更?)→当紙面の保存版解禁河川一覧表を見ると、解禁河川の日程及びどのような種類のアユが放流されているのか一目で分かる。
むろんインターネットやSNSなどでも最新情報を入手できるので、活用は不可欠だ。
まずはどのようなアユがどれだけ放流されているかを調べよう。
解禁初期であれば、小中河川で湖産系が多く放流されている河川に絞るのがいいだろう。
湖産系のアユは海産に比べてナワバリを早く持ち、掛かりが早い。
解禁に狙うポイント
では解禁はどのようなポイントを狙うべきか。
大きく分けて2通りある。
瀬を釣るかトロ場を釣るか。
サオの入っていない解禁日には、瀬に活性の高いナワバリを持ったアユが着いてはいるが、荒瀬のようなポイントでの釣りは時期的に厳しいだろう。
まずは流れの穏やかな段々瀬の段から段の間の流れの緩やかな水通しのいいポイントを狙いたい。
このようなポイントには、ナワバリを持ったアユから群れアユまで、2通り同時に攻略できる。
平瀬や早瀬といったポイントでは、瀬の始まりや瀬の落ち込みといった流れの速度に変化があったり、中間でも流速に変化が見られるポイントがいいだろう。
ではトロ場はどうだろう。
もちろんトロ場でも釣れる。
この時期にはあまり鏡みたいに川底がよく見えるより、波立ちのある方がアユの警戒心が薄れて釣りやすい。
早い時期のアユは群れで上がったり下がったりして移動する。
また水面で跳ねたり浮いたりしているアユは掛けるのが難しい。
攻略としては、アユを見ることが大事だ。
同じ位置に群れでいれば一時的に匹数も稼げるが、ほとんどは移動を繰り返している。
止まっては移動しているが、止まるのは同じようなポイントだ。
そのポイントにアユの群れが来たときに掛ける。
すなわち辛抱の釣りになるが、時間帯や水温の変化によって一気に釣れだす。
解禁直後以外に狙うには
次に解禁から日数がたったり梅雨入りすると釣り荒れるなど、水温の低下や環境の変化で釣果もかなり悪くなる。
こんな場合は解禁したばかりとは違い、河川によって釣果も大きく違ってくる。
河川選びは最初に触れた情報を収集して、河川を決める。
そしてオトリ屋で、どの地域が釣れているかの情報収集も大事になる。
まず川に着いたら川一面を見渡そう。
行く先々での橋の上や堤防のなどで河川状態を観察しながら行くといい。
解禁後1~2週間後の荒れた河川では、川底の石の色に注目してほしい。
周りに比べて明るいコケを食べてあるポイントに注目したい。
また石がポコポコと出て点在するポイントや川底の傾斜が変わる変化点は、シーズン通して好ポイントといえよう。
<永田啓二/TSURINEWS編>