釣りビギナーにオススメで、玄人でも一度は経験があるであろう「アジ釣り」。今回は、東京湾のLT(ライトタックル)アジにおける釣果アップのための攻略法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター古谷健太)
東京湾LTアジの概要とタックル
一言でアジ釣りといっても、分類としては2種類に分けられる。1つは走水などに代表される「大アジ」を狙って行われるもので、ビシも100号を超えるものを使う釣りである。
そして、もう1つは今回ご紹介する「LTアジ」である。LTとは「ライトタックル」の略で、「ライトアジ」とも呼ばれる。その名の通り、ライトなタックルを使うのが特徴で、専用ロッドや汎用のLTロッドなどに小型両軸リールの組み合わせが一般的に使用される。
ビシは30号~40号と軽い物を使い、仕掛けの長さも2m以内で針数も多くないことから扱いやすい。釣れるアジは大きいサイズが混じることもあるが、基本的には20cm前後から30cmくらい、活性が高い群れに当たれば入れ食いが堪能できるのがこの釣りの魅力の一つだ。
LTアジのシーズン
アジは5月~8月頃が旬とされている。しかし、釣りのターゲットとしてのアジは季節を問わず、周年狙える。他にも季節を問わずに狙えるターゲットはいるが、その中でもアジは季節による影響が少なく安定した釣果が望めるターゲットである。
また、言うまでもなく美味しい魚で、料理のレパートリーが多いのも大きな魅力だ。そんな気軽に狙える美味しい魚だけにLTアジの人気は高く、東京湾周りの船宿で「LTアジ」と検索すれば、数多くの船宿がヒットする。
LTアジの落とし穴
初心者の方にもLTアジがオススメされる理由はいくつかあると思う。お手軽であること、虫エサを使わなくても大丈夫であること、釣り方が複雑ではないこと、そして「簡単に釣れること」が挙げられるだろう。
しかし、釣りに慣れてくると、自分なりのアレンジを考えることがある。おそらく「こう誘いを入れたら釣れた」、「このエサで爆釣だった」、「この仕掛けが最強だ」といった良い記憶が、元々釣りを始めた時の「超基本」を忘れてしまい、これらが自分の基本的なスタイルになってしまうのだ。
もちろん積み重ねた経験は無駄ではないが、あくまで基礎があった上での「引き出し」として、こういった経験を捉えた方が良いだろう。これらを前提として、LTアジの釣果アップ企画第一弾として、基礎の確認とその基礎のグレードアップの話をしたいと思う。