10月3日、静岡沼津にある貸しボートみさおでボートをレンタルし、妻と一緒に『カッタクリ』釣りに挑戦。ターゲットは「スマガツオ」だ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・藤倉聡)
マルソーダ浮上
出航は6時。ポイントに到着し、まずは妻にウィリーシャクリの釣り方をレクチャーする。基本的な乗合船での釣り方とは若干異なり、ボートは水面までの距離が短く且つ立つことができないので、ロッドを水平から11時の方向位までスーッとシャクり数秒ポーズをとったら、ロッドを下げながらリールを巻いてくるのがやりやすいと一通りやってみせる。
私もカッタクリを開始。しかしなかなかヒットしない。バケの種類を変えるかポイントを移動しようかとも思ったが、経験上コマセを撒き続けることが大切と理解しているので、しばらく様子を見ることにした。
すると魚探に反応が出てきた。その瞬間妻が「きたー!」と言ってニコニコしながらリールを巻き始めた。マルソーダをゲット!
ゴマサバがダブルヒット
これで船長として一安心。「ウィリー仕掛けの全部の針にオキアミを付けたら釣れた」と言うので、自分もカッタクリは諦め、エサ釣りに変えることにした。
すると1投目からゴマサバがダブル!
しかも2人して同時ヒット。なんと妻はゴマサバ2匹、マルソーダ1匹のトリプリヒット。プチ入れ食いに大満足。
魚群探知機に反応が出た瞬間に入れ食い。今までボートで魚群探知機を使用したのはあまりなかったけど、反応が出てきて本当に釣れた時の快感がやみつきになりそうだ。さらに魚種の予想も当たると、推理小説の犯人を当てた時の様に、最高に楽しい。これからもボート釣りには魚探は欠かせないと存在だと思った。
深場で妻に大物ヒット
魚が釣れて楽しいが、やはり大物が釣りたい!ということで深場に移動。するとまたしても魚探に好反応が出ると妻にヒット!今度は表情が真剣だ。「ソーダやサバではない感じ。引きが強い!」とヒィヒィ言いながら、リールを巻き上げている。
私は刺身と冷酒が脳裏に浮かぶ。が、あと少しというところで、一気に船下に潜られたと思った瞬間妻が「あれ!?なんか軽くなったみたい。バレたかも…」と言いながら軽くなった仕掛けを回収。バラしたか…。
妻は「魚が見えた。あれはクロダイ!しかも50cmはあった」と嘆いていた。さらに「タモで救ってくれていたら獲れたのに」と恨めしそうに呟いていた。魚は見えたかもしれないが、タモで救える深さではない。「水の中にタモを突っ込んで魚を追い回すような事をするのは、それこそバラシの原因になり愚の骨頂。ご法度だよ」と説明した。
再度大物ヒットも…
その後アタリがぱったり途絶えたので、ポイントを移動。すると、すぐに私はサバを、妻はサバとマルソーダを追釣。「魚探に良い反応が出ているよ」と言うと妻が「キター!!これも凄い引きだ。イナダかな?」と言いながらリールを巻きだす。
ロッドは弧を描き、竿先が水面に突き刺さる。またしても私は刺身と冷酒が脳裏に浮ぶ。がしかし、今回もあと一歩のところでアンカーロープに仕掛けが絡みバラシ。嗚呼、刺身と冷酒が…。
10時45分納竿。昨年は私が、今回は妻が大物をバラすという大失態をやらかしたが、来るたびに何かしらの大物が掛かるこの海が大好きだ。