管理釣り場のフライフィッシングで活躍するニンフですが、使用には「マーカー」が必要。安価に自作する方法を、 万年初心者のミステリー小説家が紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・浅暮三文)
マーカーの使い方
さて本番にそなえて、あなたは写真のようなマーカーパックを用意しました。中には紐で拘束されたシモリ玉。そして装着用に切った輪ゴム。それでは現場でのマーカーの使い方です。具体例はシモリ玉球体12mm=5号です。
1. 束ねた紐のU字内に輪ゴムとティペット(ハリス)を通す。ティペットは今回、海用の0.8号=5エックスです。
2. 束ねた紐を引っ張り、ティペットと輪ゴムを穴に通していく。ゆっくり輪ゴムの両端を伸ばすようにすれば通っていきます。
3. 見事、貫通。これだけでもそこそこ可動式マーカーに準じますが、通した輪ゴムの両端をティペットに結ぶとさらにきつくなります。試してお好みの方を…。
ここで注意点ですが可動時にティペットにヨリがつかないように、輪ゴムの方をティペットに結ぶこと。
仕上がりをテスト
さて仕上がったマーカーがきちんと機能するかどうかです。そこであなたは風呂場へ行ってテスト用をバスタブで試すことになります。まずティペットに、いつも使っているマーカーとオモリを付けてフライを結びます。同様に仕上がったマーカーとフライの方にも。
今回のフライはどちらもTMC206BL16番で巻いたカディスピューパです。オモリはガン玉と粘土タイプ。ではペンチを持ってバスタブへ。むろん水は張っておきます。バスタブがない人は、風呂桶に水を溜め、ティペットがたるまないように、かなり短く仕上げたテスト用で。アルキメデスによると浮力とは水中に沈んだ物体が押しのけた水の重さです。ティペットの長短はテストでは心配なし。
さて先ほどの二つをどぼん。どんな浮き具合でしょうか。マーカーの方は写真のように、いつものオモリによって半ば浮き、半ば沈んでいる。「はかなげ」でアタリがよく分かりそうな感じです。
マーカーのテスト
次に仕上がったマーカーの方をテスト。いつもの浮き具合と同じような「はかなさ」になるようにオモリを変更していきます。私のオモリはシモリ玉球体12mm=5号に対してガン玉4号=0.2gがペストでした。
粘土オモリの場合は写真ぐらいの分量。円錐タイプ、小さな球形など、こっちがよいと思う方の浮力と必要なオモリを確かめておけば現場で役立ちます。