沖堤フカセ釣りで48.5cmチヌ手中 秋の盛期入り実感【兵庫・姫路】

沖堤フカセ釣りで48.5cmチヌ手中 秋の盛期入り実感【兵庫・姫路】

秋を迎え活性が高くなっているチヌを狙って兵庫・姫路の沖波止へフカセ釣行。良型48.5cmを筆頭に、同行者5人全員が本命を仕留めて盛期入りを実感した。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)

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兵頭良弘

大阪府交野市在住。磯、波止、船釣りなど、ほぼオールジャンルで釣りを楽しんでいる。古くから親しんできた磯のグレのほか、波止チヌフカセや船釣りにもシフトしている。

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姫路の沖堤でフカセ釣り

秋の深まりとともに兵庫・姫路沖の一文字で、良型の秋チヌが釣れ始めたとの情報が入り、9月27日、釣友の小野さん、野呂瀬さん、加藤さん夫妻と私の5人で、夢前川河口近くから波止渡しを営む山口渡船を利用して、約20分ほど沖の西側に位置する全長300mほどの中波止へ渡堤した。

この日の天候は早朝から良く晴れ渡り、水平線の向こう側には家島諸島がきれいに見えている。全員で爽快な景色に、思わず見入ってしまうほどだ。しばらく、そんな静観を保って一息つくと、当所に精通する加藤さんからポイントレクチャーを受けた。それぞれが思い思いの釣り座へ入ってまきエサ、仕掛けの準備を開始。 

沖堤フカセ釣りで48.5cmチヌ手中 秋の盛期入り実感【兵庫・姫路】当日用意したさしエサ(提供:WEBライター・兵頭良弘)

前日は40cm超の釣果

まずは私と野呂瀬さんが東向きに、小野さんと加藤さん夫妻は西向きに竿を出すことにして竿を振り始めた。

沖堤フカセ釣りで48.5cmチヌ手中 秋の盛期入り実感【兵庫・姫路】当日のタックル(作図:WEBライター・兵頭良弘)

加藤さんによると26日にも同所へ来て竿を出したとのことで、中波止、新波止ともようやくチヌが釣れだしたと話す。前日も40cmオーバーが出たようなので、この日も期待が持てそうだ。

タナ的中し本命44cm

何か月ぶりのチヌフカセ釣りになるだろうか。まずは基本に立ち返って仕掛けを投入する前に、海中のタナ取りを正確に行う。すると手前から竿2本分沖でドーンとした落ち込みになっていることが判明。深さは約10~12mだ。そこでウキ下をトントンに合わせ、狙いの落ち込みにまきエサをマキエシャクで10杯ほど打ち込んで、底まで十分にまきエサが効いた頃合いを見計らって仕掛けを投入した。

道糸が水面をゆっくりと滑るように海中へ吸い込まれ、さしエサのオキアミが1分弱で狙ったタナへしっかりと馴染んだ。沖向きに流れる潮にウキを流し込んで、潮上へまきエサを3~4杯追い打ちすると、数投目、棒ウキのトップがスーッと海中へ持ち込まれた。

「これはチヌのアタリや」と糸フケを巻き取ってガツーンとアワせると、竿を胴から絞り込む、チヌ特有の荒っぽい強引が手元に…。少し糸を出して優しくいなしてやり、水面に浮かせたのは44cmの本命。銀色の魚体がきれいなチヌだった。

沖の潮筋で45cmチヌ

それからしばらくの間、アタリもないまま1時間ほどが経過し、攻め続けた竿2本分沖はエサ取りで釣り難くなってきたので、ポイントを約20m沖の潮筋に変更。ハリスにG3のガン玉を1個追加し、さしエサが狙ったタナで安定するように調整してから仕掛けを投入した。

さらにまきエサを潮上へ5杯打ち込んで、さしエサとの同調を図ってやると、この狙いが的中して、何とポイントをかえた2投目に棒ウキがスパッと海中へ消し込んだ。

慌てず騒がず竿を天に向け突き上げ、ガッチリとアワセを入れる。ガンガンと頭を横に振りながら抵抗する引きは間違いなくチヌだ。波止際まで寄せたところで2、3度の強烈な締め込みを見せたが、竿の弾力でそれをかわしタモに呼び込んだのは45cmの本命だった。

その直後にもチヌのアタリを拾って35cmをヒットさせたが、これはキープせずに釣り上げてすぐにリリースした。

タナ調整後に良型48.5cm

午前10時を回り、西寄りの風がかなり強く吹き始めた。早朝から攻め込んでいた東向きのポイントは全くチヌの気配がなくなり、仕方なく向かい風で釣り難い西向きに釣り座を変更してみた。

まずはセオリー通りタナを図り直す。東向きに比べて約1.5ヒロ浅く調整する。向かい風がきついので波止際、竿1本分に仕掛けを入れて、さしエサをなじませたところ、1投目から棒ウキのトップがジワジワッと海中へ吸い込まれていく。

「まさか」と半信半疑にガンッとアワせてみると、ガツーンとした重量感が手元に返ってきたと同時に、一気に魚が波止際伝いに右方向へと走り始めた。ここで糸を出すとラインブレイクをおこしそうなので、竿でテンションを掛けながら、魚の走る方向へ足を進め、追うようにして魚の走りを止める。

一瞬、走りが止まったところで、やや強引に竿を立てて魚を浮かせにかかり、数分後、水中にきらめくチヌの魚体を確認。思わず「デカイ」と一言、言い放って差し出したタモへ無事にゲットし、メジャーを当てると48.5cmの良型チヌだった。

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