8月19日、釣友を誘って奈良平群町の竜田川釣り池へ釣行してきた。ここのところ絶好調の釣友には及ばなかったが、夏ベラの強い引きを味わい、釣果は18匹。楽しい釣りになったので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
底から宙が必勝パターン
近場なので絶えず顔を出している奈良の竜田川釣り池。この池は初夏から秋にかけては結構難しい釣りを要求されるが、夏ベラが力強い引きで大きくサオを曲げ、素晴らしい釣りを味わえるのは、この時期ならでは。こんなヘラが釣れると、この上ない喜びが湧き上がるのだ。
私の釣りパターンとしては、底釣りからスタートして、底に魚を集めてから昼前から宙釣りに移行するのが一番よく釣れると思っている。
猛暑の予報を聞いたので、今回は屋根のある南桟橋の中央に陣取って、まずはエサ作りから始める。エサはバラケに一景の彩雲100㏄+浅ダナダンゴ50㏄を軽く練って使い、食わせはソフトグルテンにした。
仕掛けはサオ7尺、ミチイト1号、ハリス0.3号、ハリはへらリグル4号にした。このハリは細身だがいつも使うプロストに似たタイプだ。
1投目から尺ベラがヒット
数回底でエサを切った後、思い通り綺麗なアタリ、サオを立てると良型のヘラブナが食いついた。サオは大きく弧を描いて大奮闘。上がってきたのはこの釣り場では大物になる尺上がタモの中で憎らしそうな顔をして私を見ていた。
釣友は調子よく宙釣りで数を稼いで、とてもうれしそう。昼食時には早くも2ケタをオーバーしていたが、よほど嬉しかったのだろう。その話は食事が終わるまで続いた。
コイ釣り場では初挑戦の親子が好調
そんな時、コイ釣りの客がやってきた。池主さんが私に「頼むでー」と…。お父さんとご息子さんだが、釣りは初めてだと言う。エサの硬さと付け方をアドバイスして「大きなコイ釣ったら写真撮るよ」と声をかける。この言葉にヤル気満々。
始めはアタリがあってもアワせることが難しいようだったが、すぐに慣れてサオは満月。必死で耐えてお父さんがタモですくって、ほのぼのした光景がみられた。そのうちお父さんも釣りたいと言い出してサオを握っていたが、夏コイは食い気も盛ん。仕掛けを入れれば即アタリが出るようになった。しかし、サオが軟らかいので、取り込みに四苦八苦だった。
息子さんに「もっと大きいのを釣って」とお願いしたが、60cm前後のコイは食い方が遅いようで、小型のコイに先にエサを食われているような感じ。だがドイツゴイ(写真)の40cm級が釣れたことと、予想以上の釣果で大喜びだった。
ヘラブナの釣果は私が18匹、釣友の喜多氏は26匹も釣っていてドヤ顔をしていた。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>