【中部2020】大物狙い『夜の投げ釣り』のススメ 魅力と注意点を解説

【中部2020】大物狙い『夜の投げ釣り』のススメ 魅力と注意点を解説

夜の大物投げ釣りについてのノウハウを、魚種別のポイントの選び方、仕掛けやエサ、釣り方の順に解説する。ぜひとも夜の投げ釣りにチャレンジしていただきたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 長谷川靖之)

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海釣り 投釣り

明るい間に現着しよう

私の場合は休日が土曜日と日曜日なので、夜釣りをするのは土曜日の夕方から日曜日の朝になることが多い。釣り場にはできるだけ明るい間に到着するように心がけている。特に初めてサオを出すポイントでは、沖合に浮かぶブイや近くに設置されている養殖イカダとの距離感をつかんでおく方がトラブルなく釣りができる。

暗闇に包まれるとオモリの着水点も見えなくなるので、キャスト時の力の入れ具合や着水音の大小、色分けされたミチイトの出方などで、自分の仕掛けをどれくらいの距離に入れているのかを推測しなければならない。

夜の投げ釣りでは、日没前から午後10時までにアタリが出るケースが多い。もちろん時間よりも潮の動きでアタリが左右される釣り場もあるが、午後10時を回ってアタリが一度も出ないようであれば、先の見込みが薄いと考え、ポイントの移動が頭をよぎり始める。

地方の釣り場であれば、荷物をまとめて車で移動できるが、渡船を使って沖堤や磯に渡ったときなどはどうしようもないので、腹をくくってその場で潮替わりを待つか、移動できる範囲で荷物をまとめて移動する。

【中部2020】大物狙い『夜の投げ釣り』のススメ 魅力と注意点を解説高級魚キジハタもターゲット(提供:週刊つりニュース中部版 長谷川靖之)

仮眠も重要

20代、30代のころは一晩中、一睡もせずに釣りを続けていたが、40代になってさすがにその体力がなくなってきた。帰りの運転のことも考えて夜10時~2時くらいまでは仮眠をすることが多くなった。3~4時間でも仮眠をすることで、夜明け前の時合いに集中して釣りをすることができるし、何より帰りの運転が楽である。

グループ釣行の場合は眠気がさしてくれば交代でハンドルを握ることもできるが、都合がつかず単独釣行になった場合、帰りの運転は眠気との闘いになるので深夜の仮眠は必ず取るようにしている。

危険な外道に注意

夜になると魚の警戒心が薄れることは前述した通りであるが、これは外道にとっても同じである。夜釣りで釣れる外道もまた大物であることが多い。代表的なのがサメとエイである。

大きなアタリで期待感が高まるが、アワセを入れて巻き始めると、本命との違いがすぐに分かる。マダイ、クロダイ、スズキ、コロダイなどは頭を振って抵抗するが、サメやエイは海底にへばりつくような感覚である。エイは直径が50cmを超えるものや、サメは全長1mを超えるようなものも食いついてくる。無理なやり取りはサオやリールの破損を招くので、無理に上げようとはせず、ハリスを切って海にお帰りいただこう。

また毒魚にも注意。特にゴンズイやエイに刺されると、釣りどころではなくなり、最悪の場合は病院行きになることもある。夜釣りの場合、釣れた魚は必ずライトで確認し、不用意に触れないことを心がけておこう。

タモ網は大きめのものを

タモ網を用意することはもちろんだが、できるだけ直径の大きなタモ網を用意しておくこと。これは魚のサイズによるものというよりも、夜間のタモ入れはヘッドライトを照らしながら行うことになり、海面との距離感や魚との距離感がつかみにくいためだ。

45cmくらいの枠であれば、特に釣り座から海面までの距離があるときなどはスムーズなタモ入れが難しいので、私は60cm枠のタモ網を用意している。

<週刊つりニュース中部版 長谷川靖之/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年8月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。