和歌山・古座にタイラバ釣行へ。タイラバとはいえ、狙いはオオモンハタ、アカハタなどの美味しいハタ類。いよいよ夏のハタ狙いが本格化してきた、この釣りの攻略法を紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
オオモンハタ攻略法5選
オオモンハタを狙う釣り自体はかなりカンタンだ。と言うのも、マダイ狙いのように、ネクタイやスカートをいろいろ工夫する必要があまりないからだ。要はオオモンハタに巡りあうまでしっかりと探り続けるだけ。ここでは、オオモンハタ狙いが大好きな筆者が、実績を上げている攻略法を紹介したい。
1.オレンジカーリーに好反応
まずはネクタイ。タイラバのネクタイはストレート系やカーリーなど現在はいろいろと発売されている。長さも様々だが、私がオオモンハタを狙う場合、多用しているのがミドルサイズのカーリーテール。カラーはオレンジだ。そして、スカートはオレンジか赤で斑模様のタイプが圧倒的に反応が良い。
長らく理由は分からず「オオモンハタの好み?」で片付けていたが、ある日、釣り上げたオオモンハタをバケツに入れて泳がせていると、小さなエビを吐いた。よく見ると、ゾウリエビの稚エビのようだった。またほかにもイセエビのような小さいエビを吐いたのだが、どうも、吐き出すエビに共通するのが赤かオレンジ系のボディに、脚が同じく赤かオレンジの斑模様なのだ。おそらく、マッチザベイトになっているのだと思う。
2.釣れるポイント
タイラバでロックフィッシュを狙う場合は、岩礁帯の上を流すのだが、流す筋の中でも起伏の激しい場所ととそうでない場所がある。オオモンハタは比較的、起伏の激しいエリアでのヒットが多い。
特徴的なのが、ボトム付近で釣れるよりも、少し上(中層)で釣れるオオモンハタの方が大型が多くなる点だ。おそらく、大型ほど外敵が少なくなり、ベイトを追って上へ浮いてくるのだと判断している。
ベイトが多い格好のポイントでは何尾ものオオモンハタが群れているような食い方をするので、同船者に大型のオオモンハタがヒットしたら、「次は自分か」と集中しよう。その際、気を付けることは、そのタイミングで根掛かりなどのトラブルが起こらないようにすることだ。
3.巻き上げ
オオモンハタはボトムより少し浮いたタナでベイトを追いかけているためか、エサを食ってくるのが素早い。そのため、タイラバの巻き上げもやや速めの方が反応が良いようだ。1秒でリールのハンドル2~3回転の速さでも十分に食ってくる。
4.フックアウトもOK
巻き上げ途中にいきなりガツンとアタリがあるのがオオモンハタだ。アタリがあればたいていの場合、すでにハリ掛かりしていることが多い。おそらくはネクタイやスカートよりもヘッド部分を襲って食いついているだと思う。なので、実際にはタイラバ特有の駆け引きというよりは、アタリ=ヒットとなる。
面白いのはアタリがあってフッキングし、ロッドティップを激しく叩いている最中に、フックアウト(ハリが外れる)することもあるが、実は、そのまま巻き上げるか、1回少しだけタナを下げて改めて巻き始めるとすぐに食いついてくることが多いのだ。オオモンハタにとれば警戒するよりも、エサに逃げられた…とも思うのだろうか。ハリが外れてバラしても、フォローをしっかりとしてみよう。
5.サイズ狙いなら「エサ無し」
ロックフィッシュ狙いのタイラバの場合、エビや魚の切り身などをフックにちょん掛けすると、アタリが強烈に増える傾向にある。タイラバだけだとアタリが少なく「魚が少ないのかな」と思うような場所でも、エサを使うと入れ食いになることが多々あるのだ。
「アタリが欲しければエサ使用」なのだが、実はエサを使うと、小型のオオモンハタが増える傾向にある。大型のオオモンハタを釣ろうと思えば、シンプルにタイラバで我慢するのが良い。
以上が筆者のオススメ攻略法だ。この夏はぜひ、タイラバでのロックフィッシュに挑戦していただきたい。オオモンハタだけではなく、アカハタやアオハタ、ウッカリカサゴ、オニカサゴなど食べて美味しい魚が水白押しの「ハタラバ」は魅力満点の釣りだ。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>