7月2日、大阪南港にエギとタコジグを使った新子タコ釣りに出かけた。波止でのタコ釣りのコツ・釣り方も併せて、釣行の模様をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
初夏の新子タコシーズン
初夏のシーズンは比較的カンタンに釣れてしまう新子タコ。釣り方もシンプルで、足元にタコジグやエギを落として、動かして誘うだけ。私の場合、小さなサイズは基本的にリリースすることにしているが、やはり初夏はタコの顔を見ないと気が済まない。初夏は新子の小型タコが中心だが、8月頃になれば、おかっぱりでも大型が出る可能性もある。
大阪南港で新子タコ釣り
今年初となる新子タコ釣りのポイントに選んだのは、大阪南港。当日の状況は、次のようなものだった。
日時:7月2日 夜8時~
潮回り:中潮の満潮下げ
天候:晴れ
場所:大阪南港の波止
新子タコ釣りのタックル
新子タコ釣りのタックルは、バスロッドMLの7ft、リール2500番にPEライン0.5号をセット。エギ3号とタコジグを使用する。小型のタコを波止の足元で探るくらいなら、専門的な道具でなくても十分に釣りが成立する。
ただ、私はスピニングのバスタックルを流用しているが、バーチカルに探る釣りのため、ベイトリールを使った方が手返しよく、また手感度の高い釣りが楽しめると思う。バサーならば、フロロカーボンライン8lbを巻いたベイトタックルを持っている釣り人は多いはずだ。
タコ釣りではボトムをしっかりと攻めるため、PEラインを使っていると、どうしてもリーダーブレイクをちょこちょことやってしまう。フロロカーボンラインであればリーダーの結束が不要なので、その分ラクだ。
タコの釣り方
タコの釣り方の基本は、エギかタコジグでボトムを取って底をトントンと叩くこと。基本的に、これをひたすら繰り返す。警戒心の低い新子タコを狙うのに、特別な工夫は不要だと思う。
1つだけ注意点を挙げるならば、ボトムを確実にとらないとタコは乗らない。同じ軟体類でも、イカとは違いタコは底にベタッとついている。ボトムでしか反応しないターゲットを釣るには、ロストを恐れず、果敢にボトムを攻めるしかない。
マダコは比較的カンタンに釣れるターゲットだが、覚えておきたいのは「タコは水潮を非常に嫌う」ということ。真水混じりで海中の塩分濃度が下がる雨中や大量雨後の釣行は避けた方が良いかもしれない。
2投目で新子タコがヒット
今回の釣行でも、いつもどおりにボトムをトントンとノックしていると、2投目でタコの反応があった。
タコのアタリは、仕掛けにぬっと重みが乗るような感触。また、ちょんちょんと誘いを入れているときに、押さえ込むようにアタることもある。
何か違和感があれば、3秒程度溜めの間合いを入れて、ドラグはフルロックで一気にアワせて抜き上げよう。ここで溜めすぎたり、ゆっくりと加減して巻き上げると、壁や底にへばりつかれて終戦となる。
根掛かりを減らすコツ
次に根掛かりを減らすコツを紹介しよう。
仕掛けのロストが怖くてタコ釣りができないという人もいるだろう。上述の通り、タコ釣りはボトムを狙う釣りなので、根掛かりがつきものだ。
ロストを減らすためのコツ。それは「仕掛けをステイさせすぎないこと」。あまり動かさずに海底にタコジグやエギを放置させておくと、すぐに根掛かりする。根が荒くないポイントでも、5秒以上の放置は危険だ。
というのも、一見平穏そうな波止でも、海中でラインと仕掛けは潮流の影響を受けて、多少なり流されている。ボトムステイの姿勢が崩れた瞬間に、何でもないようなところでも根掛かりしてしまう。そして、タコジグやエギはハリに「かえし」がなくてもハリの本数が多いので、根掛かりしてしまうとほとんどの場合回収できないのだ。