ノーシンカーでカバー奥へアプローチできる「バックスライドワーム」。状況に応じて他のルアーと使い分けると大きな武器になる。今回はそのメリットを5つ紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
バックスライドワームとは?
現在バックスライドワームは様々なメーカーから発売されている。小さいものから大きいものまで色々とあるが、一般的にはワーム単体でも10g以上あるものが多い。形状はスリムな扁平ボディに、アームやスカートなどのパーツが付いていることが多い。
バックスライドワームの使い方
バックスライドアクションを出すために、フックは逆に付けてノーシンカーで使用する。ワームに自重があるため、ノーシンカーで十分飛距離が出せる。着水後にラインをフリーにすると、アングラー側(ラインテンションがかかっていた方向)と逆方向にゆっくりとスライドする特徴があるため、狙いたいカバーの手前にキャストして使用する。
着水後はラインをフリーにして、フォールさせる。この時にバイトするとラインが急に走っていったり、ラインの放出が止まったりするためよく見ておく必要がある。バイトがなく着底したら、2回ほど軽くロッドをシャクって、またフォールさせる。これを何回か繰り返すのが、バックスライドワームの基本的な使用方法となる。
バックスライドワームが有効な条件
バックスライドワームを使用するタイミングとしては、バスがカバーに付いていることが必須条件である。そのため、カバーにバスが付きやすい初夏から晩秋までがパターンとして成立しやすい。またローライトやマヅメのタイミングでは、バスがカバーから出て行くことが多いため、昼間のピーカン無風の時など、カバーに魚が付きやすい時間帯に使用すると良い。
バックスライドワームのメリット5選
ここからは更に具体的なメリットを紹介しよう。
1.飛距離が出る
先程述べたように、バックスライドワームはノーシンカーでも比較的重量がある。また、カバーのすり抜け性能を高めるためにワームのパーツが少ないので、空気抵抗も少なくなり非常によく飛ぶ。他のリグでは届かない対岸のカバーなどもバックスライドワームであれば、狙うことが可能だ。
2.カバー奥を狙える
前述したように、バックスライドワームの醍醐味ともいえるアクションを使えば、カバーの奥を狙える。他のリグでは攻めにくいカバー奥へのアプローチが可能だ。
3.ナチュラルにアクションできる
他のリグにはシンカーを付けるために、どうしてもアクションがピーキーになってしまう。バックスライドワームであればノーシンカーでアプローチできるため、ナチュラルにゆっくりフォールして誘うことが可能だ。
4.スキッピングがしやすい
バックスライドワームはパーツが少なくキャスト時に受ける空気抵抗が少ない。自重もあるため、水の抵抗も受けづらくスキッピングがしやすいのも特徴だ。カバーの奥へスキッピングでキャストした後、フォールで更に奥へとワームをアプローチできる。
5.デカバスが釣れやすい
デカバスは非常に賢いことが多い。スレているバスはテキサスリグなどのシンカーを見ると見切ってしまうこともある。シンカーをつけないバックスライドワームは、賢いデカバスもバイトしやすい傾向がある。また、ルアーの届かないカバーにデカバスが潜んでいることもある。