6月4日、岐阜県下の自宅近所にある野池へ、アフタースポーンのバスをバックスライドワームで狙って釣行。40cmアップのバスをヒットさせることができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
目次
プリ&アフタースポーンの特徴
バスは春に産卵をする魚で、産卵前を「プリスポーン」、産卵後を「アフタースポーン」と呼ぶ。プリスポーンの状態のバスは、産卵に必要な体力を付けるためにベイトを荒食いする習性があるが、反対にアフタースポーンは産卵で体力を使い切り、カバーや深場でじっとしながらエサを待つ習性がある。
このようなやる気のないアフタースポーンのバスに口を使わせる方法としては、食性で狙う場合とリアクションで狙う場合の2つがある。プリスポーンとアフタースポーンでは攻略法が大きく異なる。
アフター向けのルアー
アフタースポーンのバスは、じっとしている時が多いため、食性で狙う場合、ルアーもじっくりと動かすことのできるダウンショットリグやノーシンカーリグなどで狙うのが一般的である。
カバーに魚が付いている時には、スナッグレス性の高い、オフセットフックを使用したリグで狙うと良い。ノーシンカーでオフセットフックを装着でき、カバーを攻めることのできるバックスライドワームはアフタースポーンのバスに最適といえる。
バックスライドワームで40cmアップ
15時頃に釣り場に到着し、竿を出すことにした。ピーカン無風のため、目に見えるレイダウンやオーバーハングなどのカバーをどんどんテンポよく撃っていく。
ワーム自体がバックスライドアクションをするため、カバーの手前にキャストしてからラインをフリーにして奥へ送り込む。するとレイダウンの下へフォールさせた時にバイト。
ラインをしっかりと送り込んでからフッキング。カバーに入り込まれないように、ゴリ巻きで寄せる。アフタースポーンの40cmアップのバスをキャッチすることができた。
沖側のカバーで40cmアップ追加
17時頃になると、だんだんと日が傾いてきて風も出てきた。カバーから出てエサを探そうと思っているバスもいると予測し、カバーの中でも少し沖側のカバーを攻めることに。すると狙いが的中し40cmアップをキャッチ。
友人も40cmをキャッチすることができた。
バックスライドワームの使い方
一方で、バックスライドワームに適さない場所も存在する。バックスライドワームはノーシンカーで使用するため、カバーを突き抜ける能力はテキサスリグやリーダーレスダウンショットリグなどと比べると低い。そのため、濃いカバーの上に直接落として突き抜く釣りは、他のリグの方がやりやすいだろう。
釣行当日は、カバーの手前にキャストしてカバーの下へバックスライドで送り込むことを意識すると良かった。また、ラインスラッグを出してフォールで食わせる釣りであるが、ラインスラッグを出しすぎると食ってからアワセまでの時間が長くかかってしまうため、飲み込まれて歯でラインブレイクの可能性が高くなる。
適度にラインスラッグを出して釣りをしたい。ラインスラッグを出す時に、ラインが枝やゴミに引っかかってしまうと、ワームがきれいにフォールしなくなってしまう。そのため、ラインが何にも引っ掛かっていないことを確認してからフォールさせるようにしよう。
オススメのタックル
カバーからバスを引き出すため、最低でもロッドはミディアムヘビー以上のパワーで、ピッチングでルアーを送り込みやすいレングス(6ftから7ftまで)のロッドを選ぶ。
リールは比較的ラインキャパシティのある、ハイギアのリール、ラインはフロロカーボンラインの16lb以上を使用すると良い。カバーが濃い所ではPEラインの4号以上を使用するのもOKだ。カバーの中で50cmアップが掛かっても、しっかりとランディングできるタックルを準備しよう。
当日使用したタックル
具体的に当日のタックルは、6ft10inchでヘビーパワーのバス用ベイトロッドに、150番クラスのハイギア仕様ベイトリール、ラインはフロロカーボンラインの20lbを使用した。
以上、バックスライドでアフタースポーンのバスを攻略した。夏は特にカバーに付くバスが多くなるため、これからの時期は武器になること間違いなしだ。ぜひバックスライドワームでバスを攻略してみてほしい。
<古川竜也/TSURINEWS・WEBライター>