令和元年、国土交通省港湾局が指定した「釣り文化振興モデル港」。釣り人にも深く関わる取り組みです。8月3日、二次募集結果が発表され、新たに3港がモデル港に追加されました。
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釣り文化振興モデル港とは?
釣り文化振興モデル港が初めて指定されたのは令和元年3月29日。国土交通省が観光資源として港湾部の釣り施設や既存の防波堤等の利活用を進めています。
「地方創生」や「釣り文化振興の促進」を大きな目的としている釣り文化振興モデル港ですが、詳細は別記事で解説しています。
『「釣り文化振興モデル港」とは? 地方創生や魚食離れ問題解決にも期待』を読む
新たに三港が追加指定
国土交通省は令和元年5月~令和2年2月にかけて、「モデル港」を新たに二次募集し、以下の3港を追加しました。(令和2年8月3日発表)
苫小牧港(北海道)
御前崎港(静岡県)
青方港(長崎県)
既存の13港を加えて、これで計16港が釣り文化振興モデル港として指定されたことになります。
▼その他のモデル港一覧
青森港(青森県)
秋田港(秋田県)
小名浜港(福島県)
相馬港(福島県)
新潟港(新潟県)
直江津港(新潟県)
熱海港(静岡県)
清水港(静岡県)
高知港(高知県)
下関港(山口県)
北九州港(福岡県)
芦屋港(福岡県)
別府港(大分県)
今後の展望
最後に今後の展望についてです。
各モデル港の連携強化
国土交通省によると、今後も観光資源としての港湾における釣り施設や既存の防波堤等の港湾施設の利活用を推進していくとのこと。指定された「モデル港」に対しては、効率的な運営に関する協議会等への技術的な支援、(公財)日本釣振興会による安全対策やマナー教育への支援等を予定しています。
具体的には、安全対策の共有方法などが各モデル港で共有される仕組み作りなどが為されていくようです。
モデル港の新規追加
今回の二次募集により、3つのモデル港が追加されましたが、今後も追加募集される可能性はあるとのこと。ただし、新型コロナウイルスで外出自粛の情勢が続くことも見込まれるため、追加時期については総合的に判断されるとのこと。
地域活性の起爆剤になる可能性を秘めた「釣り文化振興モデル港」。今後もその動向に注目する必要がありそうです。
<田口/TSURINEWS編集部>