茨城の日立久慈~大洗沖では、早春や初夏からマコガレイが始まり、盛夏までがメーンシーズン。日立久慈の明進丸は4月3日、43cmを頭に4~10尾。大洗の山正丸は4日、52cmの特大を頭にトップ8尾と開幕直後から好模様。今後、ほかの宿からも続々と出船を開始する。
タックル
【竿】
茨城では小突きが基本。
操作性のよさを優先して1.6~2mと短めのものがいい。
専用設計か、7対3~8対2調子が好適。
【リール】
誘いなどアクションの多い釣りなので、ロープロファイル(偏平型)の小型両軸がお勧め。
ギヤ比は高いほうが有利。
ミチイトはPEライン1.5~2号。
1.5号ならフロロカーボンライン5号前後のサキイトを1.5mほど結んでおこう。
【そのほかのグッズ】
手持ちでひん繁に動かすので、V字型の竿休めや小型のロッドホルダーがあると便利。
【仕掛け周り】
小型の片天ビンに40~50号のオモリを付ける。
仕掛けは2~3本バリが標準。
天ビンはストレート形状やスネーク型、半遊動式などさまざま。
いろいろ試したいところだが、大きすぎると誘いづらくなるため、10~15cmの小型が望ましい。
オモリは船宿によって40~50号。
動きと色に興味を示す魚なので、夜光や赤、ピンクなどアピール度の高いものを使おう。
音(振動)がでるタイプもある。
使い分けは、標準は赤、ピンク系で、濁り潮なら夜光。
ホワイトが威力を発揮することもある。
【仕掛け】
ミキイトはフロロカーボンライン7~8号、枝スは3~4号。
接続は小型のトリプルサルカンでOK。
全長は2本バリなら60cm前後、3本バリは70cm前後。
手返し重視なら前者で、仕掛けのボリューム感をだすなら後者を選ぼう。
ハリは軸が長めで丈夫な専用設計のものを使う。
大きさは食いには影響しないので、13~14号を使用。
また、チモトには大きめの夜光玉や集魚ボール、ビーズなどで飾り、派手なものに実績が高い。
エサの付け方
青イソメとアオヤギのむき身が一般的。
前者は2~3匹を房掛けにする。
後者は外れにくいように通し刺し。
このほか、ホッキ貝が入手できれば、硬い部分を3~4cmの切り身にしてチョン掛けにする。
釣り方
【仕掛けの投入】
仕掛け全長が短いのでエサから海中に入れればOK。
ただし手前マツリを防止するために、オモリとハリスを離して投入しよう。
一日中、休まずに小突いていくのがこの釣りの基本。
エサとオモリの動きをカレイにアピールする。
10cmくらいまでの幅で小刻みに竿先を動かす。
1秒間に1、2回が目安。
これを15回くらい繰り返して誘いの1セットにする。
こうして誘ったら、一度仕掛け分ほど聞き上げてみる。
このときモゾッとかゴツゴツッとかアタリが出る。
このシグナルがなければ、再び小突く。
魚の活性に合わせて、低い時はスローで小さめに、活発なときは大きく強めにたたくといい。
アタリがあったら、そのまま竿をさらに大きく聞き上げてハリ掛かりさせる。
やりとりは一定の速度でリーリングすればいい。
大型ならドラグを緩めて対応する。
30cm以下なら抜き上げられるが、それ以上ならタモ取りを頼もう。
▼この船について
山正丸
エリア:茨城南エリア
出船港:大洗港