迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説

釣った時の感動を写真で残したい。できれば魚も大きく見えて、迫力も出したい・・。そんな方に向けて、釣魚の写真撮影方法を編集部スタッフが解説。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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撮影のコツ5:奥行きを出す

これは「魚を大きく見せる」のとは少し違いますが、できるだけ迫力のある写真を撮ろうという事で紹介します。絵画でいう「遠近法」のようなもので、撮影時に角度を付ける事で、奥行きを出します。

波止に置いたチヌ

今回は波止のチヌを撮影したものがありましたので例に挙げてみましょう。まず最初の写真はチヌを波止の上に置いて、真上から撮影したものです。よく見られる釣果の写真ですね。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説よく見られる釣果写真(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

頭の方から撮影

次の写真は同じように波止の上に置いたチヌを頭の方から尻尾まで入るように撮影したものです。この時の撮影の注意点は、ピントを合わせる場所。カメラの中央でピントを合わせると、ちょうどチヌの胸ビレ辺りにピントが合い、カメラにもっとも近い頭部がピンぼけを起こすのであまり良い写真とはなりません。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説奥行きを出した写真(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ピントの合わせ方

この場合は、デジカメなら中央の焦点ポイントをチヌの頭部(実際には目)に持っていき、シャッターを半押しにした後、そのままチヌの魚体全体が入るようにカメラの角度をかえてからシャッターを押し込みます。シャッターを半押しする事で、焦点が固定されるのを利用します。

また、焦点を固定したら、今度はカメラとピントを合わせた場所の距離がかわらないように注意しましょう.

この写真の特徴は、頭がドーンとクローズアップされる事で迫力のある写真にできあがる事ですが、真上からの写真に比べると、遠近によって魚全体の形が崩れて写る事です。資料的な意味で撮るなら、真上からの写真と奥行きを考慮した写真を複数撮っておきたいところです。

ちなみにこの写真もウキケースを利用して撮影してみました。頭を斜め下に持っていき、写真の対角線上にケースがくるように撮影したものです。青物など長い魚によく用いられる写真の撮影方法です。これも、チヌの写真と同様、頭部にピントを合わせる事で奥行きを表現して、立体感や臨場感を出しています。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説ウキケースで奥行きを出してみる(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

デジタル画像は加工がしやすい

以上、楽しい釣りの写真を記録するための方法を紹介しましたが、これからは実際に現場でないと工夫をする事ができない部分です。現在のデジタル写真は、パソコンに取り込んだり、スマホのアプリを使う事で、明るさや色合いなどはかなり修正できます。

また、最初に紹介した通り、デジタル写真はたくさん撮影した後で、取捨選択して残す写真と消去する写真を選択する事で良い写真のみを残す事ができるので、どんどん撮影して楽しい釣りの思い出を記録に残していきましょう。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>