迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説

釣った時の感動を写真で残したい。できれば魚も大きく見えて、迫力も出したい・・。そんな方に向けて、釣魚の写真撮影方法を編集部スタッフが解説。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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撮影のコツ1:魚との距離

魚を大きく見せるのにもっとも簡単な方法が、「魚にカメラやスマホを近づける」というやり方。通常、スマホやデジカメにはズーム機能が付いていて、少々離れていても、ズームアップすれば近寄って撮ったような写真が撮れます。しかし、実際は接近して撮影した写真と、遠くからズームで撮った写真はまったく違う物にできあがります。

具体例としてまず、ウキ用の長いケースを魚と見立てて撮影してみました。ケースの長さは62cmで、いわば中型のスズキやハマチといったところでしょうか。撮影方法はコンパクトデジカメを三脚で固定してタイマーで撮影しました。

接近しての撮影

まず、下の写真ですが、カメラとケースの距離は約70cmです。もっとも引いた状態(広角)での撮影で、ケースがほぼ写真の幅いっぱいになるよう接近して撮影しました。どうでしょう。まずまずケースが前に浮き出て大きく見えませんか?

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説接近しての撮影(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

離れた位置からのズーム撮影

カメラとケースの距離を4mほど離し、ズームアップして最初と同じように、ケースが写真の幅いっぱいになるように調整して撮影しました。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説離れた場所からズーム撮影(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

前の写真との大きな違いに気が付いた人も居るはずですが、ケースは同じでも、後ろの人の顔の大きさがずいぶんと違いませんか?

これはカメラのレンズの調整によるもので、ここでは難しくは説明しませんが、「魚が大きく、後ろの人は小さく」する事で、魚が前にドーンと浮き上がってくるのが分かりますね。

撮影する場合は少々手間でも、被写体にできるだけ近寄って撮影してあげましょう。

撮影のコツ2:魚を前に突き出す

近寄って撮影するのと同時に、魚を持つ人が工夫をする事もできます。同じような状態で、再びウキケースを利用して撮影してみました。ウキケースとカメラの距離は約70cmの状態です。

腕いっぱい突きだして撮影

まず最初の写真は手をいっぱいまで前に伸ばして、ケースをカメラに突き出すようにして撮影しました。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説ケースを突きだした状態(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

横から見るとこんな感じになります。突きだした状態でケースとカメラの距離が約70cmです。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説横からみた突きだした状態(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

身体に魚を近づける

次にケースを身体に近づけた状態で、ケースとカメラの距離を約70cmにしての撮影です。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説ケースを身体の近くに(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

横から見ると腕を曲げて身体の近くにケースがある事が分かりますね。

迫力ある釣果写真を撮影するための5つのポイント 釣り専門記者が解説ケースが身体に近い(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2つの写真を見てみると、最初の項目で説明した内容と同じように、ケースを身体に近づけた状態では、写り込んでいる人の顔の大きさがずいぶんと大きくなり、ケースと顔の比較からケースがドーンと浮き上がらない写真となります。

それはもちろん、カメラとケースの距離を一定にしているので、ケースを身体に近づける事は、人自体がカメラに近づく事になるので、大きく写り込んでいるのです。撮影の際は「もっと魚をカメラに向けて思い切り突きだして!」とアドバイスをしてあげましょう。

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