購入時の電動リールは、軸受け部分などの動作部が油っぽかったり、グリスが塗布されています。使用や洗浄を繰り返すうちに、これらは流れ出してしまうため、定期的に注油やグリスアップが必要。今回は、分解せずに実施可能な注油&グリスアップについてリールメーカーが推奨する方法を基に解説。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
グリスアップ
グリスの特徴はその粘度。オイルよりも長時間潤滑が維持できるので、定期的に注油できないような奥まった部品や強い負荷がかかる部分に塗布されることが多い。
その反面オイルに比べゴミなどの異物が混入しやすくなるので、塗布には清潔なはけや筆などを使用して、付け過ぎは厳禁。主な塗布箇所は分解後になるが、電源コネクター部分に薄く塗布することで水を弾き、さびを防ぐことができる。
はけや筆の毛が抜けて混入しないように注意して適量塗るといい。
最後に
前号の洗浄と併せて、「定期的に行うこと」が重要で、釣行後はもちろん、長期間使用していない場合は潤滑不足をおこしている可能性があるので、ぜひ行いたい。
全国的な外出自粛によって釣りに行けないという人は、愛機のメンテナンスを行ってみてはいかがだろうか。もちろん、この機会にメーカーへオーバーホールを依頼するというのもいいだろう。機械製品とはいえ、使ってメンテナンスしていくうちに潤滑が機能し、動作がナジみ、釣行の大きな武器になるはずだ。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>