3月29日、しばらく姿を消していた名港西部の新子タチウオが釣れだしたとのことで、様子を見に行ってきた。ヒットパターンが目まぐるしくかわる状況ではあったが、うまくパターンを見つけて新子タチウオゲームを楽しんできたので、その模様をお届けしたい
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
3gジグヘッドでスタート
しばらく姿を見せなかった名港西部の新子タチウオ。さすがに終了かと思っていたら、しばらく前から再び釣れ始めた。
とはいえ、以前に比べて時合いはシビアでヒットパターンも目まぐるしく変わるため、それを外すとかなりの苦戦を強いられることになる。そんなタチウオを狙って愛知県弥富市の名港西3区に出かけたのは、花冷え厳しい3月29日の夜。強い北西風が吹き荒れるなか、キャストを開始する。
まずは3gのジグヘッドにグローの五目ソフト・ストレートでスタート。時折シェイクを交えながら、カーブフォールでレンジを探っていく。
すぐに釣れたがその後はポツポツ
着底後は、これまたシェイクを交えてのタダ巻きで下から上まで斜めに探る。すると、半分ほど巻き上げたところでサオ先に重みが乗った。すかさずアワセを入れ、指1本半のレギュラーサイズをキャッチ。
ところが、後が続かない。風に流されるのを承知で2gに変更するなど試行錯誤するが、アタリすらない時間が続いた。
ようやく2匹目がヒットしたのは午後7時を回ったころ。中層からやや上のレンジで数匹を追加したが、しばらくするとまた沈黙だ。状況は上向かないまま、時間だけが過ぎていく。
8時ごろになると再びヒットし始めた。レンジはやや浅くなり、水面から1~2mといった辺り。頻発するバラシに苦しみながらも、ようやくツ抜けに手が届いた。
ライズがあるのに釣れず迷宮へ
それもつかの間、気づけば潮止まりだ。いつの間にか風も収まり、魚っ気のない水面は鏡のように静まり返っている。
しばらくして下げ潮が効き始めると1mほどのレンジでアタリが出始めたが、それも長くは続かない。だが水面にはライズも見られ、活性が上がっているのは間違いない。表層を探っても反応はなく、迷宮に迷い込んでしまった。
ところが、ここで隣のアングラーにヒット。ルアーはフローティングミノーとのことだが、同じレンジでも2gのジグヘッドには反応がない。これがヒントになった。
プラグのトップゲームが大当たり
おそらく、レンジの他にスピードも影響しているのだろう。ミノーがなかったので、シンキングペンシルのフラッタースティックをキャスト。デッドスローで探ると、今までの状況がウソのようにヒット。引き波を立てての表層引きにも食ってくる。これならトップでもイケるんじゃないか。
過去、タチウオのライズにペンシルを投げたら一発でヒット、と同時にリーダーを切られた苦い思い出がある。それからずっとリベンジを狙っていたが、ついにチャンスが巡ってきたようだ。
ピグミーペンシルをフルキャスト。小刻みなドッグウォークで誘うが反応はない。やはりスローか、ということで引き波を立てながらタダ巻きで誘うとパチャッ。小さな水しぶきと同時に重みが乗った。
スレ掛かりだったが、取りあえずリベンジは果たした。その後も出まくるが、ミスバイトとスレ掛かりの連続。ようやく5回目のヒットで口に掛かった。どれだけ食うのがヘタなんだよ!
最後は再びジグヘッドで3連発
しばらく盛り上がったが1時間ほどでライズは沈静化し、ヒットレンジも下がってきた。2gのジグヘッドではスローに引けないので、滅多に出番のない1.5gに変更すると、これが正解だった。
立て続けに3匹追加し時計を見ると、もう午前様一歩手前。シンデレラじゃあるまいし、と言いたいところだが、日付が変わったところで終了となった。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志 /TSURINEWS編>