仲間とのフグ釣り大会のため、2月8日に三重県鳥羽市相差の魚勘丸を仕立た。この大会は毎年恒例のサオ頭ならぬサオ尻を競うもので、真剣勝負ではあるが、サオ尻が優勝となる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・JOFI愛知・森麻里子)
サオ尻が優勝のフグ釣り大会
前年度の優勝者が幹事となり、幹事の決めた新ルールも加わる。釣り人にとっては不名誉な勝者となるので、実は誰もが優勝だけは逃れたいと思っている。
今年は宮城、広島、愛知、三重、岐阜から8人の仲間が集まった。宿に全員が集合してコーヒーをいただきながら、くじで釣り座を決める。左ミヨシから野村さん、成田さん、私、愛ちゃん、右舷ミヨシからはなさん、仙台から参加の森生馬さん、江田さん、要田さんという結果となった。
また、今回の幹事・愛ちゃんが決めたルールを紹介すると、釣り方はカットウでも食わせでもOK。コモンフグやショウサイフグは1ポイント、ヒガンフグやカワハギは2ポイント、ベラや貝類はマイナス2ポイント。そして、合計したポイントによってくじを引き、そこに書かれている(!?)内容でプラス・マイナスする。
カットウ仕掛けで開始
午前6時半に出船し、15分ほどでポイントに到着して大会の開始。全員がカットウ仕掛けをセットしていた。
開始早々、成田さんにヒット。続いて生馬さんや要田さんもショウサイフグを釣り上げたが、私には全くアタリがない。その後も成田さんは連続で釣り上げている。水深は5~6mだが、タナは底から1mとのことだ。
しばらくすると、野村さん、愛ちゃん、はなさんにもヒット。江田さんと私だけが取り残されていたが、ようやくアタリが出た。
1尾目はベラでマイナススタート
軽く何度かアワせるが、掛からない。それでも、しぶとくシャクっているとヒット!しかし、上がってきたのはベラだった。ということは、マイナス2ポイントからのスタートで、いきなり単独首位となってしまった。
すると、江田さんにコモンフグがヒット。ますます差をつけられ肩を落としていると、なんと江田さんのフグが脱走してノーカウントとなった。(陰ながら)ホッとしていると私にヒット。フグではないがベラでもなさそう。上がってきたのは良型のカワハギだった。
サイズを測ろうとしていると、誠司船長から「23センチ!! 」との声が聞こえてきた。実際にメジャーを当ててみると、ピッタリ23センチだった。遠目に見て言い当てるのは、さすがはプロ(笑)。カワハギは2ポイントなので、プラマイゼロで再び江田さんと並んだ。
ポイント移動で熱戦続く
しばらくして船は大きく移動。目の前の波止ではイワシが入れ食いで、辺り一面ナブラが立っている。そして、本命のフグの活性も上がり始め、左舷ミヨシの野村さんと成田さん、対面になるトモの江田さん、要田さんが数を伸ばしていく。
一方、右舷ミヨシの生馬さん、左舷トモの愛ちゃんと私は蚊帳の外。ポイントが外れると船は移動して、3度目の流しでようやく私にもフグが釣れ始めた。
順調に釣り上げている野村さんはマイナス2ポイントのベラを連続で釣り上げたり、ダントツで数を伸ばしていた成田さんがマイナス2ポイントのミニサザエを釣ったりと盛り上がる。
しばらくしてアタリが遠くなり、船はポイント移動。こちらでは1匹追加したが、沖上がりとなり試合終了。宿に戻り、各自の獲得ポイントを報告。そして、お楽しみのくじ引きとなった。
ラストはくじでどんでん返し
釣果の少ない人から3→2→2→2→1→1→1→0回というルールでくじを引く。それぞれのくじに書かれている内容によりポイントがアップダウンし、皆がスリルを味わった。
そして、優勝は生馬さんにほぼ確定と思いきや、最後の最後にくじを引いた幹事の愛ちゃんが、(自らが用意した)大きなマイナスポイントのくじを引いた。ということで、連覇に輝いた。
釣りは数を競いがちだが、釣果による獲得ポイントがくじ運により大きく変わってしまう大会も、時にはアリだと思う(笑)。こうして大人たちの楽しい大会は幕を閉じた。ちなみに、正確なフグの釣果は4~25匹で、サオ頭は成田さん、私は8匹だった。
この日は一部のメンバーが民宿・魚勘に泊まり、夜はうたげとなった。超豪華な海の幸がテーブルいっぱいに並ぶ夕食を取りながら、再び盛り上がる。魚勘の皆さん、仲間たちに感謝、感謝の楽しい釣行だった。
<週刊つりニュース中部版 APC・JOFI愛知・森麻里子/TSURINEWS編>