2月10日、石川県能登島へ投げカレイ釣りに出かけた。エサ取りに苦戦するも、44cmの座布団クラス含め3尾の釣果があがった。
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版APC・長谷川靖之）
TSURINEWS編集部
ウイルス騒動でイワイソメ品薄
そのウイルス騒動が投げ釣り界にも影響。投げ釣りで使用する多毛類の多くは中国から輸入されているが、輸入がストップしているのだ。
中でも、イワイソメはほぼ全てが中国からの輸入に頼っているので、関西の釣具店から一斉に姿を消してしまった。
アオイソメはまだしばらく入手可能ということなので、アオイソメで狙える対象魚・釣り場はと頭を悩ませた結果、これから産卵後の食いが上向くカレイを狙って石川県・能登島に釣行した。
能登島で投げカレイ釣り
2月10日の夜にクラブメンバーの皆川さんを迎えに行き、高速道路に乗って能登島を目指す。当日は冬型の気圧配置が強まり、一部で冬用のタイヤ規制がかかっていたものの、午前7時には無事に能登島へ到着した。
当日のポイントは、昨年に中型ながらもカレイの数釣りが楽しめた無関地区の護岸を選択。このポイントは、駐車場から護岸沿いに15分ぐらい荷物を担いで歩かなければならないが、それだけ釣り荒れもなく楽しみなポイントだ。
当日のタックルは、硬調子の投げザオと大型スピニングリール。ミチイトはPE3号、その先にPE5号のチカライトを結ぶ。能登島は手前に海草が群生し、掛かったカレイを一気に浮かせなければならないので、オモリはジェットテンビン30号をチョイス。仕掛けはモトス10号でハリスは7号、ハリは大型のイシガレイを想定してカレイバリ16号とした。
エサのアオイソメを1つのハリに4～5匹掛けてアピールする。早速、80㍍付近のカケアガリを中心に4本のサオを並べる。隣では皆川さんも同様に4本のサオを並べていた。
当日のポイント風景（提供：週刊つりニュース中部版APC・長谷川靖之）エサ取りが高活性
まずは仕掛けを投入して、10分経過したところで1本目の仕掛けを回収すると、アオイソメはすっかり消えて素バリで帰ってきた。
嫌な予感を抱きながら2本目、3本目、4本目の仕掛けも回収すると、エサが取られている。この時期にこれだけエサ取りがいるというのも考え難い状況。温暖化で水温が高く、エサ取りの活性が落ちないのだろう。
2投目で本命アタリ到来！
マシンガンキャストを覚悟した2投目、一番右端のサオ先が数回お辞儀。その後すぐス～ッとイトがふける典型的なカレイのアタリだ。はやる気持ちを抑えながら、10カウント後に大きくアワセを入れると、ドスンとした重量感とともに魚の抵抗感が伝わった。
手前は海草が群生しているので、これに魚が引っ掛からないようにできるだけ沖で魚を浮かせたいところ。しかし、結構なサイズのようで、高速でリールを巻くも、なかなか浮いてこない。そのままミチイトが角度をつけて手前に寄ってきた。
できるだけ海草が少ない場所に誘導して一気に浮かせると、水面下にチラリと茶色いひし形の魚影が見えた。しかし、その瞬間魚が一気に藻の中へ突っ込んだ。そこで前にあるテトラに出て反対側からゆっくり仕掛けを引っ張ると、ズズ～ッという感触で海草ごとカレイが抜け、タモですくって無事に確保。
44cm座布団カレイ登場！
護岸に上がってメジャーを当てると44cmの座布団クラスで、いきなりの本命登場に2人のテンションが一気に上がったのは言うまでもない。
良型をゲットできてニンマリ（提供：週刊つりニュース中部版APC・長谷川靖之）居食いで35cmカレイ
その後、強烈なエサ取りにもめげることなく頻繁に打ち返しと誘いを繰り返すが、世の中そう甘くはなく、その後は何事もなく昼を過ぎた。
2人で暇な時間を持て余しながら、雑談したりコーヒーを沸かしたり時間をつぶす。エサ取りも昼前ぐらいから姿を消し、のんびり釣りができるようになってきた。
午後1時すぎ、アタリがないまま回収しようとしたサオを手に取ると、グングンという魚の感触。どうやらカレイが居食いしていたようで、2匹目は35cmで能登島のレギュラーサイズだ。
同行した皆川さんにはアタリがない。私のサオの右側でアタリが出たので皆川さんに入ってもらうと、今度は彼のサオにアタリが出た。しっかり食い込ませて上げたのは31cmのイシガレイ。これで2人ともカレイの姿が見られて一安心だ。
