12月26日、連日爆釣のアジ釣りを堪能するため、愛知県・南知多町の師崎港出船の石川丸に乗った。当日は、40cmのメガアジを頭に、25cm以上でクーラーが満タンになった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・山下弘晃)
石川丸でアジ五目釣りへ
石川丸は大型乗合船3隻で運用しており、当日のアジ五目コースは第6石川丸。
超大型船で、ミヨシとトモにはトイレが完備されており、バッテリーの端子は各席に配置されている。また、ゴミ箱も設置されており、初心者や女性も快適に楽しめるだろう。実際、当日も女性アングラーの姿が見受けられた。
前日の予報では、降水確率80%だったが、好釣果が続いているためか大勢の太公望が集まり、12人の乗合での出船。この時期の雨は不快指数がグンと上がるが、一日曇天で降ることはなかった。
丁寧なアナウンスで初心者安心
そして、各々の準備が整った午前7時に出船。船長から、「釣り場は伊良湖沖の水深80~90m前後の深場。航程は30分強。キャビンが船の前後にあるため、ポイント到着まで中に入ってください」と丁寧な広報がマイクを通して伝えられる。
ベテランなら当たり前のように分かることだが、初めての人や女性には、こういったことも非常にありがたく感じるだろう。
到着後、再度丁寧な広報が入る。
「ポイントに着きました。連日釣れている深場のポイントです。船中統一で80号のオモリを使用してください。オマツリ防止のため、サミングしながら着底させ、少し底を切ってください。潮が速いため、コマセは振らなくても出るので、あまり振らないようにしてください。駆け上がっていくポイントを流していきますので、根掛かりに注意してください。完全に駆け上がるまで流すとポイントから外れるため、流し直します。よって1流し1投です。投入は全員一斉に行います。仕掛けを上げた人や投入が遅くなった人は、次の投入に備えてください。一日を通して、ほぼこの流れとなります。変わる際にはまたお知らせします」。
誰にも分かる親切・丁寧な説明で、当日は船釣りデビューの人がいたが、何の迷いもなく釣りをしている姿があった。
釣果アップのポイント3選
地形と潮の流れに恵まれた好魚場だけあって1投目からアタリがあり、アベレージサイズの30cm級が釣れた。
下げ潮のため、トモの方からポイントに入っていく。よって、そちらから順番にサオが曲がり始める。ミヨシの私は、それを見ながら、そろそろくる、くるぞとワクワクする。仕掛けが絡まずに入っていれば、難しいことをせずとも必ずアタリがある。
釣果アップのために、個人的に肝心だと思うことは3つ。
・5本バリのサビキ仕掛けはどうしてもよれるので、回収時には毎回きれいに伸ばすこと。
・合図と同時に速やかに仕掛けを水中に入れ続けること。
・アジは口が弱いので、掛かってから適度な速度で一定に巻き上げることだ。
40cm級のお刺身サイズのアジも
序盤の潮が速い時間帯では単発が多かったが、緩み始めてから追い乗りするようになり、3点掛けや4点掛けもあった。また、強い引き込みで上がったのは40cm級のお刺し身サイズのアジ。平均して、サイズは堤防で釣れるのものとは比べものにならない。
トモでは良型のヒラメやマダイが上がったそうで、私に底でアジが掛かった後で強烈な引き込みがあり、ヒラメか根魚だと思慮される。しかし、ハリが小さいので途中で外れた。
やがて潮止まり時間に差しかかると船長から、「潮が緩みオマツリしないため、仕掛けを上げても次を待たず、何度も投入して数を伸ばしてください」との達しが出た。
その後も納竿までコンスタントに掛かり、午後1時に大満足で沖上がり。