外房沖は今がまさに寒ビラメの最盛期。連日のように各船宿から好調の報が聞かれ、釣り人を熱くしている。そこで2月12日(月)、三連休の最終日に大原港の春栄丸から出船した。
東浪見沖へ向かう
前日の予報では波4mで、強風波浪注意報が出ていたが、当地は西っ気の風にめっぽう強く、ほかはダメでも出船できることが多い。
しかし、予報が悪いせいか釣り人は少なく、私の入った右舷は4人と、超大型船にはもったいない釣り座間隔。
出船前、白川永一若船長に模様を聞くと、昨年末からイワシが断続的に回遊しており、年が明けてからは1月14日に5kgと4kg、3kgが2尾、20日は5kgと3kg、その翌日には4.8kg。
2月に入り7日には千葉市の平井さんが4.7kgをゲット。
1~1.5kg級中心に2kgオーバーが連日のように交じり、時折4~5kg級の大ビラメが上がる好模様。
まだ真っ暗な午前5時半、僚船とともに港を離れポイントへ向かう。
ウネリはあるが、予想ほどの波高はない。
30分ほどで太東沖の少し北寄り、東浪見沖に到着。
さっそくイワシが配られ釣り開始。
水深は14m。
潮はあまり流れていない。
おまけに濁りが結構入って条件は今ひとつのようだ。
第一号登場に活気づく船中
最初のポイントはアタリなく、すぐに移動。
少し北上して水深は16mを流す。
若船長は底の状態をアナウンス。
根掛かりの心配がないところではオモリトントン、根の荒い場所ではタナを上げて、といった具合に細かく指示してくれるので非常にありがたい。
船中第一号は開始40分に左舷トモ寄りの野崎学さん。
1.5kg級のまずまずサイズで、船中活気づく。
「釣り全般、釣れているものは何でもやります」という野崎さんだが、この時期はまさにヒラメ推しのようだ。
潮流れ不足とイワシの反応がなく、今ひとつ食いが渋く、アタっても散発で後あとが続かない。
8時過ぎから風が次第に強まり、潮の流れがよくなる。
そこで船長は大原寄りに大きく移動。
根の上を狙うらしく、オモリが着いたらリールひと巻きの根掛かり注意が出る。
開始早々、右舷ミヨシの黄木孝悦さんにアタリ。
オモリ着底後、いきなり根掛かりしそうになり、巻いたが重くて巻けない。
マズいと思ったら少しずつ浮いてきたという。
上がったのは2kg級の良型。
船中活発なアタリ到来
やっといい場所に当ったのか、船中活発なアタリが到来。
右舷トモの高橋進さんと修さん父子も健闘。
父親の進さんは長年通う常連で、ヒラメのほかイサキ、キントキなど、同宿が年間狙う魚種は何でもと話す。
若船長もいいが、大船長の辛口トークが大好きで長い付き合いになっているらしい。
息子の修さんはあまり釣りはしないらしく、ヒラメは今回2度目。
初めてきたときは3尾釣って当日の竿頭。
この日も4尾でトップになり、「またまたビギナーズラックです」と笑顔を見せてくれた。
後半は予報通りのシケ模様となり、潮はほどほど流れたが、濁りがきつく、アップダウンで小さなアタリが取りづらく、イワシの反応もないという悪条件。
結果0.4~2.2kg1~4尾の釣果だった。
条件が揃えば水深5mの超浅場から20mくらいを攻めて5、6kgは当たり前、7kg、8kg、それ以上の超がつく大ビラメが出る大原~太東沖。
過去の実績を見ても、これからが型狙いの本番。
ゴールデンウィークごろまで狙えるので、ぜひ自己記録更新を目指してチャレンジしてほしい。
同宿は午前ヒラメのほか、午後はヤリイカかテンヤマダイで出船中(3人から)。
ここ数年パッとしなかったヤリイカが今年は模様がよく、当たり年の気配濃厚。
10日午後は初出船で、28~50cm7~31尾。
中型~パラソル級中心に3、4点掛けもあり順調に上がったので今後楽しみだ。
<レポーター・坂本康年/TSURINEWS編>