7月22日、北九州市門司港のGROOVEで関門海峡にアコウ狙いへ。釣行交えつつテキサスリグでのゲームを紹介しよう。潮流を意識した組み立て方がポイントだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・黒田響)
テキサスリグでアコウ狙い
関門海峡では潮流と流速が重要。潮の干満差で東流れと西流れに分けられ、ピーク時には流速10knに迫り、そうなると仕掛け操作が難儀に。
テキサスリグで、ビーンズシンカー1~1.5ozを流速の強弱で使い分ける。フックは大きすぎるとワームのアクションを殺してしまい、小さすぎるとノリが悪くなるので、ワームに合わせてセッティング。
この日はダンプロッカーリング1/0にバリブルシャッド4inchをセット。ベイトタックルで1~1.5ozを扱えるルアーロッドが最適。
アコウはボトムから少し上に浮いていることもあって、流速に乗せてラインテンションをコントロールしながらクラッチを小まめに切り、仕掛けをボトムから離れすぎないように流していくためだ。
キャスティングのイメージ
キャストティングをイメージするならただ巻きの逆。イトを巻いて手前に引いてくるのではなく、送り込んで釣座から払い込む形でトレースする。
テンションをかけすぎると浮き上がりが目立ち、かつバイトしてもラインが突っ張っている状況なので、魚がルアーをくわえてしっかり持っていく余裕がないため弾かれやすく、フッキングに持ち込めない。
潮の強弱でキャストする方向とシンカーのウェイトも替えていく。
潮によるアプローチ方法
潮があまり利いてなければ1ozをベースに、しっかりキャストを入れてボトムを感じつつ、底を切る形でアプローチ。
潮が強く入りだしたらショートキャストでライン角度を立て、ルアーを押されないようにしていく。
底を切りすぎてしまう場合は、キャストせずにバーチカルに落とす。潮の影響で流されるルアーの角度を計算し、船の流される方向を見てバーチカルかキャストか選定することが重要だ。
それでも潮や風が利きすぎてむずかしい場合は、シンカーを1.5ozに上げてカバーする形になる。
アコウのアタリ
あまり底を意識していると根掛fかりしてしまう。かと思えば、本命のアコウではなくアラカブばかりだったり。アラカブのアタリはサオ先にコツコツと、ワームをついばむようなものが多い。
ルアーを回収して、ワームをセットしたフックポイントがアタリでずらされて丸まっているようなときはアコウのバイトであることが多く、セットしたままで回収されてサオ先に反応が感じられたときはアラカブのバイトと考えて見極めるのもいいだろう。
アコウは大きい口で吸い込むような強いアタリがでる。
関門海峡でエキサイティングゲーム
関門海峡のアコウを狙うテキサスリグのゲームは、その日の潮の強弱に応じた使うリグのバランスや操作、アラカブかアコウか見極めてのフッキングまで、トータルで見たときにすべてがしっかりとアジャストできてキャッチにつながる。
アタるけど乗らない、掛ければトルクフルなファイトを見せてくれる引き味も楽しいエキサイティングなアコウゲームを終始楽しんだ。
<週刊つりニュース西部版 APC・黒田響/TSURINEWS編>