今さら聞けない『ハリ』のキホン グレ針を選択する際の3つのポイント

今さら聞けない『ハリ』のキホン グレ針を選択する際の3つのポイント

前回、『今さら聞けない『ハリ』のキホン ヒット率にもキャッチ率にも影響大!』という記事を書きました。今回は、フカセ釣りで人気のターゲットであるメジナのハリの選び方に着目していきます。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・多賀英二)

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多賀 英二

フカセ釣りメインでやっています。ターゲットはクロ、チヌ、タイです。山口県は北部、西部の磯や波止、大分、長崎、鹿児島など幅広くフィールドに足を運んでいます。釣り場であった際は、情報交換しましょう。国産ラインメーカーfathomのフィールドモニターとしても活動しています。

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オナガとクチブトの違い

メジナは大きく分けて、”クチブト”と”オナガ”に分けられていて、両者ともに人気のターゲットです。そしてクチブトとオナガではハリに若干の違いがあり、今回は、そこに注目していきます。

クチブトは歯の形状からたとえハリを飲まれたとしてもチモト切れしにくいと思いますが、オナガは歯が鋭く飲まれるとハリスが痛み、バラシの原因になることが多々あります。

また捕食の仕方にも違いがあり、オナガは45°くらいの角度の上層に向かって捕食し、一方でクチブトは垂直に近い角度で捕食すると言われています。

ハリの違い

クチブトバリとオナガバリの特徴について見ていきましょう。

クチブトグレ用のハリの特徴

クチブト用のものは、オナガ用に比べ軸が比較的短くなっています。飲まれるよりは口元にかかるほうがやりとりしやすいとおもいますが、オナガのように歯が鋭くないので、わざと飲ませて釣る方も少なくないはずです。

オナガグレ用のハリの特徴

次にオナガバリの特徴を解説していきます。クチブト用に比べて、軸が長いのが特徴です。軸が長いことによってハリサキが上に向きやすく、良い場所にフッキングが容易になります。

ハリサキも、ネムリ構造で口元にかかりやすいものが多くあります。

ハリの選び方

ハリの号数を決める時のポイントをいくつか紹介していきます。

今さら聞けない『ハリ』のキホン グレ針を選択する際の3つのポイントハリの号数を使い分ける(提供:WEBライター・多賀英二)

1.狙うサイズで決める

魚を釣るためにには、ハリはとても重要です。狙う魚の大きさや天気、食い渋り等の条件によってどの号数を使うか決定をしないといけませんが、逆に言えばハリのサイズでサイズを釣り分けることが可能です。

基準として、30~40cmを狙う場合は、5~6号を選ぶといいでしょう。それ以上の40=50cmといった大物を狙う場合は、7号を使います。

2.魚の活性で決める

食い渋りやその日の天気、また潮の満ち引きなどで魚の活性が変わってきます。魚の活性が悪い場合は、ハリの号数をワンランク落とすなど状況によって工夫しないといけません。

3.つけエサのサイズで決める

今さら聞けない『ハリ』のキホン グレ針を選択する際の3つのポイントエサによって使い分ける(提供:WEBライター・多賀英二)

つけエサのサイズや種類も選択する上で重要な要素の1つになります。基本的には、つけエサにあったハリの号数を選択することがおすすめです。

しかし、アジなど足が速く交わすのが困難なエサ取りが多い場合は、エサを大きくしハリを小さくするといった工夫が必要になります。

また仕掛けの太さも重要になってきます。チモトのすっぽ抜けは特に注意したいところです。

重量の違うハリの使い分け

同じグレバリでもハリは重量が違います。若干の違いですが、とても重要なところです。

まず 魚の活性をみて重量を変える必要があります。先程、活性が悪い時はハリの号数を小さくすることをお話しましたが、それでも食い込みが悪ければ重量の軽いハリに変えてみるのも1つの手段です。

エサ取りが多い場合など、重めのハリにすることで捕食してくるタナでもエサ取りと釣り分けができます。

また矢引や2ヒロなどと浅い棚で食ってくる時は、軽いハリでゆっくり落とすのことで違うアプローチができます。

最後に”エサの沈み方”です。エサの沈む速度に合わせたハリの重量を選択することが重要です。例えば、ボイルと生のオキアミでは沈下速度が変わってきます。その日の状況に合わせて、ゆっくり沈ませるか、速く沈ませるかなどハリの重量を変えましょう。

今回はハリについて書きました。最後に書いたハリの重量を変えるということは、ジンタンなどの鉛を弁用することでもっと釣りやすくなるとおもいますので色々試してみてはいかがでしょうか。

<多賀英二/TSURINEWS・WEBライター>