和歌山・日ノ岬沖ではイサギ(イサキ)、マアジがよく釣れているが、同時にメジロ(時にはブリ級も)が釣れている。10月27日はイサギ、マアジを狙いつつ、あわよくばブリも……と、それ用の仕掛けも用意して中紀・湯浅港出船の乗合船なぎ丸に乗った。
初めての引きに興奮……!
午前5時前に出船。
なぎの海を約1時間走って、日ノ岬沖のポイントに到着したころに明るくなった。
慎重にイカリを入れて午前6時過ぎにイサギ釣りを開始した。
水深約70m。
底から10mほど上で何度かエサを振りだして待つと、グイーッと穂先を水面に引き込むような鮮明なアタリで35cmほどのイサギが上がってきた。
非常によく肥えて体高があり、ウグイス色の幅広魚体は、いかにもおいしそうだ。
ここではこんなイサギの他に30cm級のマアジも交じって1投ごとに釣れたから喜んでいたら、その仕掛けに突然、「怪物」が掛かった。
一瞬で仕掛けをちぎられたが、そんなことが2回。
「メジロや」と船長に教えられ、テンビンを外してハリス14号の「食わせサビキ」を付け、100号のオモリで下ろす。
それが着底するとすぐにブルブルと穂先が震える小アジのアタリが出た。
少し巻き上げるとガクンガクンと穂先が踊り、そのままグイーッと海面に突き刺さったではないか。
これがメジロ(ワラサ)の引きか……。
初めての体験だったが、ドラグをしっかりと締めて電動リールの巻き取りパワー全開。
さすがは、最新機種の電動リールだ。
暴力的な引きでもグイグイと巻き上げてくれる。
サオの角度を間違えないようにやや仰角に構えて、ポンピングの要領でサオを起こしては急速に下げると、その瞬間に巻き取ってくれる。
電動リールで巻き上げ、ついに浮上
やがて水面に大きな魚体が見え、船長が手際よくすくい取ってくれた。
でかい。
メジャーを当てると84cm。
ブリと呼べる貫禄だ。
これは凄い。
また、同じ仕掛けを入れると、今度もガクン、グイグイーッときて同型が掛かったのだ。
取り込んでみてびっくり。
「もう、クーラーに入らない」と、イサギ釣りに切りかえると、こちらも入れ食いが続いて35cm級の良型イサギが釣れたが、タナを5mほど上げると良型が揃った。
その食いが渋ると、また食わせサビキを入れて、75cmほどのメジロだったが、2尾釣れた。
11時半に沖上がりしたが、私の釣果はメジロ・ブリ4尾(75~84cm)、イサギ18尾(30~37cm)、マアジ8尾(28~33cm)の大釣りだった。
この日、船中では20尾近くもメジロ・ブリが釣れており、まだしばらくはこの食いが続きそうな気配。
出船のときには食わせサビキをお忘れなく。
<大西満/TSURINEWS編>
なぎ丸
乗り合い料金は一人1万円(氷、アミエビ、仕掛け付き。さしエサのオキアミは持参)。
ライフベスト、バッテリー、鉄仮面(テンビン付き)など無料貸し出しあり。
要予約。
釣り船予約サイト『釣楽』からの予約でお得なポイントをゲット!