明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!

明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!

兵庫・明石のマダコ釣りは数釣り最盛期。7月中旬から出現した新子と呼ばれる300gクラスのマダコがその大半を占める。多い人なら3ケタ釣り達成も出るなどベテランなら確実に実行しているであろう、数釣り最盛期に効く3つの仕掛けとその使い方を紹介したい。

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明石マダコの数釣りシーズン

明石漁場のマダコ釣りは今年も5月からシーズンイン。当初は昨年の秋からの残りである「秋ダコ」狙いから始まったが、7月中旬からはこちらも例年通り、この冬に生まれた「新子」と呼ばれる小型マダコが釣れ出した。

新子が釣れ出すと一気に数釣りのシーズンに突入し、大型は減るものの1人で60~80パイ、時には3ケタを超える釣果も出ている。

明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!マダコは数釣り本番(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

3種類の仕掛け

さて、明石漁場でのマダコ釣りと言えば古くはテンヤにエサをくくりつけて・・と言うのが主流だったが、数年前にはタコエギが、その後、タコ用のスッテ、そして、串系の掛け具が登場し、バラエティーも豊富になってきた。
状況に合わせて使い分け

ただ、全てのアイテムが万能かと言うとそうではない。うまく使い分ける事で釣果が格段に伸びるハズ。そこで今年、船マダコ釣りで人気の3つのアイテムについて、それぞれの特徴と使い分け術を紹介していこう。

1.タコエギ仕掛け

まず、最初は定番となりつつあるタコエギについて。以前はアオリイカ用にエギを使用する人も多かったが、タコ用にカンナが大きなフックになった専用エギの種類やカラーも格段に増え、色合いで言えば様々な状況に対応できている。

人気の定番カラーはホワイト(グロー含む)、イエロー、グリーンと言ったところだが、発売されるカラーが増える昨今、この3色を基本に、その日や時間帯によって新しいカラーで入れ乗りになったりする事も珍しくない。

エギの特徴はアオリイカのエギ同様、頭部にシンカーが付いている点だろう。これはきっちりと海底をキープする事と、小さく揺らせることで、海底で小さく震えるような動きを演出できる利点がある。

また、オモリが付いている分、潮流が速くなっても底から浮き上がりにくく、タコが抱きやすいのもメリットだ。エギに付いているオモリも数種類あって(エギの重量として表記されている)、潮具合でエギの重さをかえるといい。潮が速いほど浮きやすくなるので重めを使う。

明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!シンカーが特徴(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

基本的に万能だが、新子が多くなるとフックが大きい分、身に掛かり切らず、外れてしまう事も多い。また、日が昇って少しタコが神経質になってくると、エギを触ってきても乗り切らず、腕の先にちょんと掛かって、結局、巻き上げに掛かった途端バラす…と言う事も。バラシが増えてくれば、しっかりと抱かせるように、アワせるタイミングを少し遅らせる事も必要だ。

また、どうしても釣りたい人には、エギの背中に脂身を薄く切ったものや、鶏皮、魚の切り身などを乗せて輪ゴムで巻いておくとしっかりと乗りやすくなる。

2.スッテ仕掛け

スッテはイカ用の浮きスッテを改良してタコ用にアレンジしたもの。こちらはカンナが大きな全傘タイプとタコエギに使われる3本フックなどいくつか種類がある。

共通する点としては、ボディそのものが浮力体で、オモリが付いていないので、そのまま水に浮かせると、サスペンドしたり、カンナ部分が沈む程度の浮力となっているものが多い。海底で揺らせると、フワフワと海底より数cm上を漂うイメージ。

明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!スッテはシンカーがない(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

タコは基本的にフォールしてくるエサに好反応なため、海底から上を見ている。そのためほんの少し浮いた状態のスッテに好反応を示す事が多いようだ。

スッテのメリットとしては、少し浮いているのでタコがスッテをつかんだら、海底へ戻ろうとするので、穂先が明確に押さえ込まれるようなはっきりとしたアタリが出る事。カンナが全傘の場合は少し触りにきたタコも簡単に掛かるため、大きなアワセは不要で女性や子どもさんでも掛けやすい点などがある。

ただ、全傘の場合は海底付近に海藻やゴミなどが多い場合はどうしても掛かってしまい、そのたびに上げては掃除をする手間が必要となる。

フワフワとしている分、潮が速くなると浮いてしまいがち。潮が速くなると、タコも自身が流される訳にはいかないので、底を離れてまでエサを取りにこなくなるので、急に反応が悪くなる事もある。

3.串+ワーム仕掛け

最後は最近人気上昇中の串タイプの掛けバリ。これは金属の棒の先に全傘の掛けバリが付いているシンプルな仕掛けに、ワームなどを付けるタイプ。エサを付けて釣る人もいるが主流はワームだろう。串+ワームの掛けバリを2本セットで取り付ける事が多いようだ。

スッテ同様、オモリは付いていないので海底より少し上をフワフワするタイプだ。最近、人気なのは大きめクロー系ワーム。最初からセットされて売られている賞品もいくつか出ており、中にはプラスチックの玉が付いていて、揺すると玉どうしが当たってカチカチと音がして、タコにアピールするというものも。

明石ダコ数釣り期に必携のマダコ仕掛け3選 潮の速さで使い分けよう!左が串+ワーム(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

それが正解なのかは分からないが、こちらも条件がばっちり合えば入れ乗りになる。

条件とは、やはりスッテ同様オモリが付いていないので、潮が速くなると浮きすぎるから、潮が緩んできた時が使用のチャンス。スッテに比べるとワームの軟らかな質感のフワフワした動きでアピールできる。

まとめ

さて、最近流行のタコ掛けアイテム3つを紹介してきたが、まとめると

・エギングは潮が速い時に有効
・スッテは潮が緩いときに揺らしてフワフワ誘う
・串+ワームは軟らかな質感と音で誘う

と、簡単に言ってしまうと単純なのだが、どのくらい潮が緩めばスッテや串系を使えばいいのか…と言った具体的な状況は船に現場で試して貰いたい。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>