若い女性を中心に大流行なのが『タピオカ』。しかしブームは、人間界だけにはとどまらない。ヘラブナ界でもタピオカは大人気!さらに、みそ汁に入れることが多い『とろろ昆布』も大流行。というより、むしろ定番エサだ。今回はそれぞれの使い方について説明しよう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)
セット釣りとは?
タピオカととろろ昆布の話の前に、ヘラ釣りをしたことがない人にセット釣りの説明を。上バリにバラケ性の高いエサ(ダンゴ)を付けてヘラを寄せ、エサ持ちのいいエサを付けた下バリを食わせる釣り方。海釣りでいうところのコマセと付けエサの関係と似たようなもの。
ウドンの代わりにタピオカ?
ヘラ釣りのセット釣りの食わせエサとしてもっともポピュラーと言えるのがウドン。普段お店で食べる白いウドンではなく、ワラビ粉などを原料にした半透明のものが多い。
そしてこのワラビ粉などで作るウドンの代わりにタピオカを使用するのだ。最近、特に都内では、タピオカ第三次ブームの真最中。タピオカミルクティを始めとした飲むタピオカから、今ではタピオカサンドなど食べるタピオカも登場している。さらには渋谷の某カフェには、タピオカビールなんて新手も登場している。しかし都内、いや人間界隈だけでなくヘラ界隈でもブーム到来の予感!
ヘラ界もタピオカブーム
ウドンの代わりに使用するタピオカだが、コンビニで売っているタピオカミルクティをそのまま使うことができる。
少し大きいと思う場合は、適当な大きさに切ってハリに付ける。また徳用のヘラのエサ用タピオカを使うのもいいだろう。ヘラの釣り堀で優雅にタピオカを飲みながら、タピオカでヘラを釣る。乙なものである。
もちろんタピオカを使う利点もある。以前紹介した感嘆はわざわざコーラなどで色をつけアピール性を強くしていたが、市販のタピオカにはその必要がない。
ほとんどのタピオカがもともと黒色に色付されているからだ。
タピオカでの釣り方
タピオカウドンセットの釣りは、魚を寄せるためのバラケエサの粒子を食いにくるヘラにウドン(タピオカ)を誤飲させるという考え方。
そのためバラけた粒子の煙幕の中に食わせエサを入れる必要がある。ヘラの食い気が旺盛なときは直接バラケ(ダンゴ)を食ってくるが、渋いときは離れた位置で粒子だけを吸っていることが多い。
ウドンセットは食いが渋いと判断したときに選択することが多い釣り方なので、食わせの位置はバラケから少し離れた位置になる。つまりハリス段差(上ハリスと下ハリスの長さの差)を広くとる。20~50cmを目安に、食いが渋い時は段差を広げていく。
とろろ昆布
こちらもセット釣りの食わせエサとして使う。使い方は軽く水に浸してからハリに引っ掛けるだけ。ウドン(タピオカ)は通年使われることが多いが、とろろ昆布はこれから夏、秋にかけてがメインになる。
ウドンを使用する時より、ヘラの活性が高いというのが条件になる。つまり、ヘラはバラケ(ダンゴ)の近くまで寄ってくるような時合い、または両ダンゴでも釣れるような時に有効。
とろろ昆布は、水中でフワッという感じで広がる。そこにバラけたバラケの粒子を絡ませるイメージ。そのため、ウドンの時と違ってハリス段差は狭くする必要がある。広すぎると、粒子がとろろに絡む量が少なくなるからだ。イメージとして5~10cm程度。ウドンの時は開きのいいボソっ気の強いバラケを使用するのに対して、両ダンゴで使用するようなネバリ気のあるタイプを使用する。
タピオカ人気でヘラも人気向上?
とろろ昆布が若者に人気があるかは知らないが、タピオカは超人気。この人気に乗っかってヘラ釣りも人気になるかもしれない。
でも正直、タピオカからヘラ釣りに興味を持ってくれる人は少ないだろうが、『タピオカでヘラ釣れちゃうんだ!』と少しでも興味を持ってくれたら幸いだ。
<湯浅/TSURINEWS・関東編集部>