釣友3人と6月8日に、東京湾の怪魚と言われているクロアナゴを狙いに行ってきた。もちろん初めてのターゲットだ。そして、当然食べる気満々である。モンスターらしい強引と、その食味をレポートしよう。
「KNOT ENOUGH」でクロアナゴ釣り
今回お世話になったのは、東京湾でルアーフィッシングを中心に行なっている「KNOT ENOUGH」。ターゲットはシーバスや青物の他、ベイシャーク船という、こちらも物好きの好奇心をくすぐるようなものまで。
事前にクロアナゴ釣りの仕掛けを確認すると、PE4号以上にリーダーは100ポンドとのこと。今まで使ったことのない太さに、モンスターハンターのワクワクが高まる。
リーダーの太さの理由は、根に潜られないよう強引なやり取りをする為らしい。もちろん、このラインに耐えうるロッドを用意しなければならないが、同船はレンタルも行っているので問い合わせてみよう。
仕掛けとエサ
仕掛けは乗船後に船長が用意してくれる。リーダーの先と途中にチチワを結わえ、そこに巨大なハリとオモリをつけるだけと非常にシンプルなものだ。
使用するハリは8/0サイズのオクトパスフックという種類でオモリは35号。
餌はイカやアジを輪切りにしたものを縫い刺しにする。
クロアナゴの釣り方
すっかり辺りが暗くなった頃に出船。夜の工業地帯を横目に根岸湾を通り抜けふ頭の岸壁付近でアンカリングをする。筆者はまずはイカを輪切りにしたものを餌にしてみた。釣り方は、まずは底を取り軽く誘いオモリを沈んでいる基礎の上に留まらせるイメージでアタリを待つ。そしてアタリが出たら積極的に合わせに行く。攻めの要素が濃い釣りだ。根掛りが多いので道糸が斜めになったら底を取り直すのが良いようだ。
京浜工業地帯でモンスターヒット!
暫くはアタリが出なかったが30分程経過したところで船内1尾目が上がった。普段見ているアナゴに比べればかなり大型であったがまだまだ小さいとのことだ。
魚が集まってきたのか筆者にも立て続けにヒット、しかし1尾目は50cm程の普通のアナゴサイズであった。
少しするとまたアタリが出たので大きく合わせると、今度は先程とは比べ物にならない強烈な引きを見せる。間違いなく本命だ。根に潜られないように強引に引き剥がそうとするがこの日使用していたHクラスのライトゲームロッドが完全にのされてしまった。
メーター超え4kgクロアナゴ!
それでもなんとか耐えていると抵抗が和らいだのでポンピングで徐々に寄せていく。最後は船長に取り込んでもらい上がってきたのは巨大なクロアナゴだった。
量ってもらうと約4kgと普段見かけるアナゴの数倍の大きさであった。
怪魚の名に相応しい巨体だ。
食べるには大きすぎるのでリリースをし再開するとまたすぐにヒット。先程よりは小さいがそれでも3kg程の良型だった。周りでも立て続けにヒットする。暫くすると釣尽くしてしまったのかアタリが遠のいたので少し場所移動を行う。
ポイント移動で良型連発
すると再び釣れ始める。しかも良型揃いだ。
途中40cm程の良型のコモンフグも釣れた。遊漁船なら注目されそうなサイズだがこの釣りにおいては小物扱いだ。
その後1尾追加したところで時間がきた為終了。結果は3時間で4kgを筆頭に6本と非常に満足な釣行となった。